良い高校とは、「その子に合った高校」のこと

志望校選びの際に注意したい「良い高校」の基準とは?

志望校を選ぶ際の基準に、難易度(偏差値)や大学合格実績などがあります。確かに、偏差値が高い有名進学校=良い高校というイメージがあります。しかし、それは万人に当てはまるとは言えません。無理して難関校に合格したとしても、その高校の授業についていけなかったら元も子もないからです。高校に入るため(だけ)に勉強しているのではなく、高校に入ってからも勉強するということを意識を大切にしましょう。

大学進学を目的としているのなら「普通科」、ある特定分野の勉強がしたいのなら「専門学科」、教科書的なことではなく様々な勉強してみたいのなら「総合学科」など、昔に比べ選択の幅が広がっています。

何をおいても、良い高校とは「その子の基礎学力や個性に合った高校」と考えましょう。進学塾の中には、少なからず合格実績を上げるために無理して難関校の受験を進めるところもあります。このような誘惑に惑わされず、我が子にあった志望校選びを第一としましょう。
 

気になる志望校の難易度

公立高校の中でも名門校と呼ばれる高校の多くが今でもその地位を守っていますが、中には少子化や私立高校の台頭でかつてほどの栄光がないところも。逆に、かつてはそれほど難関校ではなかった私立高校が大学合格実績を積み重ねたことで人気校、難関校となっているところもあります。このように昔と比べ高校の勢力図ががらりと変わっている地域があります。

また、親御さんの悩みや心配事の一つに「出身地から他県に引っ越したため、その地域の受験事情がよくわからない」ということがあります。そんな時の目安の一つとなるのが、学習塾が発表している「ランキング(難易度)表」です。偏差値や内申点の合格ラインなど、最新情報が掲載されているので参考になるでしょう。ただし、学習塾によって多少ランキングに違いがあるので注意してください。

合格実績は国公立大学合格者数を見るべし

2007年関西地方を中心に高校の大学合格者水増しが問題となりました。志望校の合格実績を見るときに注意したいのが、その実数や内訳です。

たとえ水増ししていなくても、私立大学は一人の受験生が複数の大学や学部に合格することが可能なので、合格実績はまず国公立大学の合格者数を見るのがポイントです。また、国公立大学、私立大学問わず、難関大学の合格者数が多いのか、地元の大学の合格者数が多いのかを見るのもポイントと言えます。

難関大学の合格実績が多い高校は、地元だけでなく県外の難関大学を積極的に受験する受験生が多いことを意味しています。高校側もそれ対応した受験指導を行っているケースが大半です。

地元大学の合格者数が多い高校は、県外の難関大学よりも地元大学を受験する受験生が多く、高校側も推薦入試などを利用して、手堅く地元の大学の合格者数を積み重ねているケースが多くなります。
 

我が子の個性にあった志望校選びとは

受験情報誌からではわからない高校の校風などがわかるので、体験入学や学校説明会には積極的に参加しましょう。もちろん、学校説明会や体験入学会に参加したからといって受験に有利になるということはありません。しかし、志望校の様子を直接目で確認することができ、志望校に足を運んだことで我が子の受験意識が高まるなど、様々なメリットがあります。

志望する高校にやりたい部活動があるかどうか、また高校側がその部活動にどれだけ力を入れているかというのもポイントの一つでしょう。以前、ある私立高校からソフトボールのスポーツ推薦を受けた子から相談を受けたことがあります。しかし、その高校はソフトボール部を新設したばかりで、まだ実績がほとんどないということが後でわかり、結局辞退することになりました。

他にも志望校選びで悩んだ場合、「学校の先生に相談する」ことも考えてください。中学校の先生は高校の先生と情報交換を行っているので、進学塾とは違った受験情報が手に入ることでしょう。



本ブログでは県内主要高校の国公立大学合格者数を掲載しています。
是非参考にしてみて下さい