夏休み、失敗する生徒の傾向

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夏の計画で失敗した大半の生徒が、詳細な計画を立てて失敗。大筋だけを決めておくぐらいでいい
いよいよ夏休み。よく受験の天王山と言われているが、失敗しないためにはどのようなことをすればいいだろうか。

現場で見ていて、失敗する受験生はほとんど決まっている。細かい計画を立てすぎてしまうのだ。朝7時に起床して、勉強する計画をたてては、実際10時に起きてあわてる生徒が多い。予備校や、塾の講習会もとり過ぎて失敗することもよくあることだ。後悔しない夏休みを過ごすために大切なポイントを3つに絞り解説していこう。

1、基礎力の充実と弱点補強を最優先に

すべての受験科目を短い夏休みにやることは不可能だと知ってほしい。ある生徒は、5教科7科目について、全教科の問題集をやろうとしたが失敗。7冊の問題集を40日で割ってできるだろうと考えてはいけない。人間は機械ではないので、思っているほど能率的に勉強はできないものだ。

去年、ある生徒は夏の講習を18講座とった。これについては、やめるように再三指導したが、本人の希望(取らないと落ちるという恐怖心)から、4週間にわたり、朝から90分の授業を4ないしは、5講座も受けることになった。90分の授業を1日4講座でも6時間になる。たとえ授業を受けても、受けただけで予習も復習もできるとは思えない。実際、どうなったか予想はつくだろう。第1週で「もうできません……」と悲壮な顔で相談に来た。

夏になったら今までの自分とはまったく違って、バリバリ勉強をするのではないかという楽観論に基づいて行動した結果である。日頃、朝から授業を受けるリズムのある生活を送っていたが、なかなか思っているほど勉強は進まなかった。夏には暑さという大敵もいる。さらに勉強は進まないものと考えて計画を立てるべきだろう。

では、夏に最低やっておくべきミニマムとはなんだろうか。それは、基礎力の充実と弱点補強の2点だ。まず全体を網羅している薄い問題集や、今まで受験した模試で弱点を抜き出す。そのうち、特に弱い範囲を押さえることで全体の総点はあがる。総点があがると、判定や評価もよいものになる。すると自信がついて、秋を迎えられる。

大事な勉強は秋以降にある。夏の計画に失敗して、精神的に落胆して秋を迎えてよいのだろうか。

2、1日を3分割して計画を立てる

詳細な計画を立てることがよいという考えもある。しかし詳細すぎると、ちょっとしたことで破綻しやすい。毎年教えている生徒に、夏の勉強はうまくいったかというアンケートを取っている。年度にもよるが、およそ60%~70%の生徒が失敗したと考えている。これは驚愕の数値だ。その生徒の大多数が詳細な計画を立てた生徒。

では、どのように計画を立てればいいのだろうか。午前、午後、夜という3分割にすることをお勧めする。比較的涼しい午前中に、特に苦手な科目やいやな科目をやっておくといいだろう。先にいやな科目をやったということで精神的な負担が軽減される。

あるいは、勉強に集中力がなかなか続かないタイプの生徒なら、比較的得意な科目からやり始めればいいだろう。「やる気が出ない」と相談にくる生徒がよくいるが、誰でも勉強が好きでたまらないとは普通思わない。やる気がでるのを待っていてはいつまでもやる気はでない。自分をいかにコントロールするかをよく学んでほしい。

休憩は十分とって、気分転換をはかろう。しかし夕方に仮眠を30分以上とると、体がだるくなり目が覚める頃には深夜ということになる。仮眠をとるのを我慢して、早めに寝た方がいいだろう。

夜になると、特に記憶系の勉強が効果的になる。理科や社会の記憶にはぴったりだ。昨日覚えた内容を翌日の朝にチェックすることも有益だ。ただし、記憶したことは忘れるのであまり復習ばかりしていると先に進めなくなる。人間は忘れる動物で、反復することでより確かな知識になる。忘れることを恐れないようにしよう。

3、志望大学(目標)を明確にする

目標とする大学をまだ決めていないという生徒も多い。どこか合格すればいいだろうという安易な気持ちでは、なかなか難関と呼ばれる大学には合格しない。また各大学によって出題傾向も違うので、志望大学はできるだけ早めに決めた方がいいだろう。

志望大学の選択も、実際は些細な経緯で決められることが多い。家庭教師が早稲田大だったとか、高校の担任が慶応大出身だからという理由で志望校を決める生徒が多い。もちろん両校は素晴らしい大学であるが、自分にとってもっと素晴らしい大学があるかもしれない。こじんまりとした大学で個性の伸ばせる学生もいるはずだ。文系か理系かも実際それほど厳密なものではないだろう。文理の枠を撤廃したICU(国際基督教大)のような大学もある。

一般的に普通の高校生はそれほど各大学のことは知らない。できるだけいろいろな大学を知る機会を持つことが大切だ。7月、8月に行われるオープンキャンパスに出かけてみよう。ほとんどの大学が最近行っているウェブでの授業の体験もやってみよう。先輩などの意見は非常に有益だ。授業は厳しいのか、楽なのか、学生食堂のご飯はおいしいなどかといったことも非常に役に立つ情報だろう。

特に東京大や京都大のオープンキャンパスは人気が高く、なかなかおもしろい。日本の二大主要国立大のオープンキャンパスに行って、その熱気を感じ取ってほしい。

オープンキャンパスはいわば、最近お祭り化している面もある。大学の良い面ばかりが強調されているかもしれない。ぜひ日頃の授業がどれほどのものなのか、先輩の案内で授業に出てみよう。飾らないその大学の姿が見えてくるだろう。

俗に東京大の管理教育と、京都大の放任教育と言われる。鍛えて伸びる学生か、自由に自分の興味のままに学問したほうがいいのか、どちらが肌にあっているかは授業を受けてみれば一目瞭然だろう。

人間は無限の可能性を持っている。その可能性をさらに大きく開いてくれる大学に出会って、豊かな人生を送ってもらいたい。

参照http://allabout.co.jp/gm/gc/67842/
 
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