算数を教えていて何年も前から気づいていたのですが、小学校で最近はそう教えているのでまあいいかと思って見逃してきて、やっぱりこれはあかん!と思っていることが一つあります。


かけ算

18×30を筆算でするとします。

今の子どもたちは以前と違って次のような書き方をします。
筆算1








0も他の数字と同じようにいちいち0×8=0、0×1=0とやって、記入していくわけです。

だから、180×3000なんて問題になったら、筆算の中に無駄な0がいくつも並ぶということになります。

塾での授業中、次のようにしたら?と書いて説明したら、「そんなやり方もある筆算2んや」と子どもたちは言います。





0は横においといて、あとでおいといた0の数だけつけ加えたらいいということを、学校ではちゃんと習っていないようなのです。


割り算

6年生に縮尺(移行措置で復活した単元)を教えていて気づいたのですが、割り算も同様です。

実際には3kmの距離が50000分の1の地図では何cmになりますかという問題で、3km=300000cm、300000÷50000を計算するのに、そのまま300000と50000を書いて筆算しようとします。

筆算3




逆にむずかしいやろと言いたくなる。


割り算のときは同じ数だけ0を消すことができるから、0を4つずつ消してから計算したらいいと教えると、おお!
と驚嘆する声があがったりします。
筆算4




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