算数・数学の問題でありながら、言葉とその意味を知らないと解けない問題に売買・代金の問題があります。


お店の人がものを売るときの仕組み

売買の問題の予備知識として、商品を売るという仕事の仕組みを知っておく必要があります。

店で物を売る仕事を小売業といいます。あなたがおもちゃ屋さんだとします。
あなたはおもちゃのメーカー(生産者)か問屋(とんや)さん(卸売り(おろしうり))からおもちゃを仕入れて(買って)きて、それをお客さん(消費者)に売るわけです。

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お店の人は、安い値段で仕入れてきて、それに自分の利益(もうけ)を加えた値段でお客さんに売ります。

仕入れた値段と売った値段の差額が利益であり、お店は利益を出さないとつぶれてしまいます。


原価・仕入れ値・元値

お店の人が、生産者か、卸売り(おろしうり)業者から買うときの値段を原価(げんか、元価とも書きます)=仕入れ値(しいれね)=元値(もとね)といいます。


定価

お店の人は原価(仕入れ値・元値)に利益(もうけ)を加えたものを定価として値をつけて陳列します。

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最初に値札としてつけたものが定価です。

定価で売れたら、定価が売り値(売価・代金)と一致します。


売り値・売価・代金

定価で売れなかったとき、お店の人は値段を下げて売ることがあります。

このとき、定価から値引きして、実際に売った値段が売り値=売価(ばいか)=代金です。

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値引きして売ったときは、売り値から仕入れ値をひいた金額が最終的な利益になります。

売り値-仕入れ値=(最終の)利益



まとめ

お店の人が仕入れたときの値段…原価=仕入れ値=元値

お店の人が最初につけた値段…定価

実際に売った値段…売り値=売価=代金


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