成績を上げて難関校に合格する受験生の共通点

natuniseiseki
学校の成績が良い多くの人は「整理上手」という共通点が挙げられます。

周りが驚くほど成績を上げて難関校に合格する受験生には共通点があります。それは夏休みに集中して学力をアップさせている点です。では夏に気合いを入れて勉強すればいいのかというと、それでは多くの受験生が失敗してきた道をたどることになります。夏を有効活用するには今から3つの準備をしておく必要があります。

(1)志望校を決める

めざす学校がはっきりしていることが「勉強しよう」という気持ちを高めます。夏に成績を大きく上げた人の多くは、本格的な夏が始まる前に志望校を決めています。志望校は実際に願書を出して受験することになる「受験校」とは違い、あくまで現時点での「理想の学校」です。受験が近づくと自分の学力に合わせて狙う学校を変更することもあるでしょう。それはそれでいいいのです。大事なのはできるだけ早い段階で志望校を決め、学力をどこまで高めるかの決意を固めることです。

高校受験は中学受験とちがい、精神的な成長差や入試問題への向き不向きが出にくいという特徴があります。ではなにが大きく差をつけるかというと、第一はどこまで高いレベルの学校を志望校と思えるかという「意識の高さ」です。夏に大きく学力を高めるためには、夏が始まる前に志望校を挙げられるようにしましょう。3年生はもちろん、1年生や2年生でも自分が進みたい高校を具体的に言えるようにしておきたいものです。

(2)復習の習慣をつける

学力を上げて高校受験を成功させた人たちにはある共通点があります。それは「復習の習慣」です。復習の習慣をつけられるかどうかが、高校受験の成功と失敗を分けます。人は関心のない事柄はすぐに忘れます。たとえば、3日前の夕飯のメニューと自分の服装を正確に覚えているでしょうか。多くの人はすでにあいまいな記憶になっているはずです。ましてそれが夕飯のメニューよりも複雑な内容である学習内容で、1週間も前に習ったことならすっかり忘れてしまっている方が自然なことです。だからこそ復習の習慣をつけている人は着実に学力を高めていくことができるのです。

では意気込んで「今日から毎日1時間は復習する」などと目標をたてると、まず三日坊主に終わります。復習習慣をつけるコツは「毎日の復習時間をゼロにしない」ことです。どんなに短い時間でもいいのです。すき間の時間を使ってその日に勉強したことをその日に復習します。勉強したばかりのことであれば、ほんの数分で思い出せます。それも難しければ、授業中にとったノートを見返すだけでも学習内容の定着度合いが全然違ってきます。大事なのはどんなわずかな時間であっても必ず復習するひとときを作ること。それができるようになれば学校の定期試験前になって慌てて勉強しなくてもよくなりますし、そのような短期間で一気にした勉強は試験が終われば忘れてしまいます。

(3)机周りを整理する

新学期が始まって約1カ月。意外と学習内容が楽に感じられる人も多いかもしれません。でも、夏が終わった2学期からが勝負。学習内容は2学期以降から急に高度になります。具体的には1年生は数学が、2年生は英語の学習内容が複雑になるので油断しないでください。3年生は単元学習が終わり、総合的な学習になります。各単元の知識が整理されていないと混乱してしまいます。そこでますます夏までに復習の習慣が大切になるわけですが、その復習を妨げる最大の敵が「面倒くさい」という気持ち。すぐに復習にとりかかれるように机の周りを整理しておく必要があります。

新年度が始まってこの1カ月で学校や塾から多くの配布物を受け取っているはずです。これらを夏が来る前に整理し、勉強に集中できる態勢づくりをしておくことが夏休みを有効に活用できるかどうかを決めます。ちなみに学校の成績が良い多くの人は「整理上手」という共通点が挙げられます。ファイルやラックを用意し、どこにどんなプリントをしまっておうかを決めましょう。

さて、いかがでしたでしょうか。夏休みに集中して学力をアップさせて高校受験を成功させるめに、今やるべき3つのことを準備しておいてくださいね。