学術論文の引用動向データを提供する統計データベース「ESI」の22研究分野において被引用数が上位1%の論文を「高被引用論文」と定義。同ランキングのデータ対象期間は2003年1月1日~2013年10月31日。高被引用論文を多く輩出する研究機関は、その分野で関心を集める傾向があり、同ランキングは、世界的な学問・研究に対する影響力など、研究機関の世界の位置を示唆する有力な指標となるという。
国内研究機関の総合ランキングは、1位「東京大学」1,219(高被引用論文数)、2位「科学技術振興機構」771、3位「京都大学」710、4位「大阪大学」613、5位「理化学研究所」523。トップ10に「科学技術振興機構」「理化学研究所」「産業技術総合研究所」といった独立行政法人が3機関ランクインした。
国別にみると、1位「米国」、2位「ドイツ」、3位「英国」、4位「中国」、5位「日本」だった。
日本の研究機関が著者所属機関に含まれる高被引用論文の総計が、世界順位で5位以内の分野は、化学(世界4位)、材料科学(世界4位)、免疫学(世界4位)、生物学・生化学(世界5位)の4分野。分野別のランキングには、各大学の強みや特色が伺える。
・国内研究機関の総合トップ10機関
1位「東京大学」1,219(高被引用論文数)
2位「科学技術振興機構」771
3位「京都大学」710
4位「大阪大学」613
5位「理化学研究所」523
6位「東北大学」457
7位「産業技術総合研究所」354
8位「名古屋大学」340
9位「東京工業大学」315
10位「自然科学研究機構」284
・国内研究機関の総合トップ11~20機関
・分野別トップ10機関(化学)
・分野別トップ10機関(材料科学)
・分野別トップ10機関(免疫学)
・分野別トップ10機関(生物学・生化学)
生物学・生化学でも東大、京大は強く、阪大が続いています。
・22分野における日本の順位
日本は経営・経済学や環境生態学、精神・心理学、社会科学といった学問が相対的に弱く、日本の総合順位をかなり下げているようです。特に経営・経済学、社会科学といった分野は日本にも数多くの大学や研究機関があるにも関わらずに、この順位はかなり深刻と言わざるを得ないでしょう。経済・経営学や社会科科学、環境生態学においては日本は研究後進国で世界のトップに大きく遅れをとっているといえます。
参照:http://resemom.jp/article/2014/04/15/18059.html
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