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形の同じ三角形を見つけたら、比を使って解いていきます(形が同じ図形のことを相似(そうじ)といいます)。

辺の長さは違っても角度がそれぞれ等しいとき、2つの三角形は等しいといえます。
そして、形が等しいとき、2つの三角形のは等しくなります。


例題1:2つの三角形の形が等しいとき、xの値を求めなさい。

a6ee4a20図で、同じ色の角は角度が等しいことを表わしています。角度の等しい三角形は、形が等しいといえます。形が等しいとき、対応する辺の比も等しくなります。

(2つの角の大きさが等ければ、三角形の3つの角の和は180度なので、色のついていない角どうしも同じ大きさです。)

左の三角形の12cmが、右の三角形だと18cmにあたりますから、右の三角形の辺の長さは左の三角形の辺の18÷12=1.5倍です。
だから、xは8×1.5=12cm。

比例式を使って解くのもよい方法です。
12:18=8:x
比例式では、内側同士の積と外側同士の積は等しいので
12×x=18×8
x=18×8÷12
x=12


例題1の2つの三角形は、見ただけですぐに形が等しい(相似)とわかりますが、気づきにくいもののほうがよく出題されます。
形が等しい三角形を見つけるコツは、の等しい三角形を発見することです。


例題2:次の図形で、どの三角形とどの三角形の形が等しいか(=相似か)、見つけてください。

1、
77e4be89平行に気づき、等しい角を見つける(その1)

左の図で、赤色の直線どうしは平行です。どの図形とどの図形が相似でしょうか?





184ec07b平行な2本の直線があるとき、等しい角を見つけておきます。

左下の角どうし、右下の角どうしが等しくなります(同位角といいます。頂上の角も共通な角なので等しくなります。)

角度が等しいので、小さい三角形と大きい三角形の形が等しくなります。


2、
7b1eb644平行に気づき、等しい角を見つける(その2)

左の図の四角形は長方形(正方形でも考え方は同じ)です。
左の図の中には、お互いの形が等しい三角形の組が3組あります。見つけてください。





8c9999a41番の問題と同じ要領で、平行な2本の直線を手がかりに、等しい角をもつ三角形どうしを見つけます。

左の3組が、形の等しい三角形の組み合わせになります。

赤色と赤色、青色と青色の角どうしが等しい角です(さっ角といいます)。
1番と違い、ここで見つけた図形は、問題を解くときに、形が等しいこと、比を使えることに気づきにくいものばかりです。ある程度問題数をこなして、問題に慣れることが必要です。


3、
bd5b38c8直角三角形で、等しい角を見つける

左の図の中には、形の等しい三角形が何個あるでしょうか?




2c982e8e直角で1つの角が等しくなり、あと1つ、角が共通であれば、すべての角が等しいことになります。

つまり、直角三角形の中にある直角三角形は、すべて、もとの三角形と相似です。



では、確認問題をしてみましょう。

例題3:次の図形で、辺xの長さはいくらになりますか。

(1)
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(解答)形の等しい三角形どうしの辺を考えないといけません。12cmは三角形の辺ではありません。大きな三角形の辺は6+12=18cmです。

小さい三角形の6cmが大きい三角形の18cmにあたるから、3倍。
9cmの3倍だから27cm。

比例式を使って解くと、9:x=6:18
6×x=9×18
x=9×18÷6
x=27cm


(2)
3ece0309












(解答)12cmと9cmの辺をもつ直角三角形と、xcm、3cmの辺をもつ直角三角形とが相似です。

大きい三角形の9cmが小さい三角形の3cmにあたるから、小さい三角形は1/3。
12÷3=4cm。

比例式で解くと、9:3=12:x
9×x=3×12
x=3×12÷9
x=4cm


(3)
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(解答)大きい三角形の5cmが右半分の三角形の4cm、大きいほうの4cmが右半分のxcmにあたります。

5cmと4cmの比と4cmとxcmの比が等しくなるから、小さいほうは4÷5の0.8倍。
4×0.8=3.2cm。

比例式で解くと、5:4=4:x
5×x=4×4
x=4×4÷5
x=3.2cm


最後に、よく出る、やや難しい問題にチャレンジしてみましょう。

例題4:堤防の横に幅3mの道路があり、道路にそって高い木と低い木が立っています。高い木の影が堤防の上にも1mのびています。また、低い木の高さは1.5mで、その影の長さは2mでした。堤防の影の長さは1.6mでした。高い木の高さは何mですか。

750d540d-s













(解答)まず、堤防の高さを求めます。
小さい木とその影でできた三角形と、堤防とその影でできた三角形の形が等しいので、2:1.6と1.5:堤防の高さの比が等しくなります。
1.6÷2=0.8倍。
1.5×0.8=1.2m。

比例式だと2:1.6=1.5:x
x=1.6×1.5÷2=1.2m

94999141-s堤防がなかったらできたであろう影の図を書いてみるのがコツです(左の赤で示した図)。

底辺が5.6mの三角形ができます。

赤色で書いた大きな三角形と、低い木とその影でできた小さい三角形とが相似です。

小さい三角形の2mが大きい三角形の5.6mにあたりますから、大きい三角形は5.6÷2=2.8倍。
高い木の高さは、1.5×2.8=4.2m。

比例式だと、2:5.6=1.5:x
x=5.6×1.5÷2
x=4.2m

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となりあった三角形の面積の問題は、比を上手に使うと解きやすくなります。

となりあった三角形の面積を求める必殺技・・・底辺で解く


面積を比で解くための2つのアイテム

(1)底辺と高さが等しいとき面積等しい

8bc3bf92左の三角形の面積は1×高さ÷2
右の三角形の面積も1×高さ÷2

底辺の長さが同じで高さが等しければ、当然、面積は等しくなります。


4cf9040d同じことは、左の図のときもいえる。

高さ(平行線の幅)はどこも同じだから、底辺が共通であれば面積は等しい。



(2)となりあった三角形の底辺面積は等しい

11453bdf左の三角形と右の三角形の底辺の比は1:2

左の三角形の面積は1×高さ÷2
右の三角形の面積は2×高さ÷2

高さが共通なので、面積の比は底辺の比1:2と同じ1:2になります。

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つまり、となりあった三角形で、底辺の比がa:bであれば、当然面積の比もa:bになります。



例題1:図の四角形ABCDは平行四辺形である。三角形ABEと四角形ABCDの面積の比を求めなさい。

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三角形の面積は6×高さ÷2=(6÷2)×高さ=3×高さ
平行四辺形の面積は16×高さ
高さが共通なので面積の比は3:16としてもよいが、線を引いてとなりあった三角形をつくり、底辺の比を使って解いてみましょう。



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対角線を引くと、色のついた三角形ABCの面積はちょうど平行四辺形の半分になります。

三角形ABE(青色)と三角形AEC(黄色)の底辺の比が6:10=3:5だから、面積の比も3:5。
また、三角形ACD(白色)の面積は平行四辺形の半分だから三角形ABCと同じ。

求められた面積の比を図に書き込むと簡単にわかっていきます。

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左の図のように、三角形ABCの面積は3
三角形AECは5
三角形ACDは3+5の8

平行四辺形ABCDの面積は3+5+8=16

だから答は3:16


例題2:図で、点Dは辺ABの真ん中の点、AEとECの長さの比は2:1、DFとFCの長さの比は1:2です。三角形ABCの面積が162平方cmのとき、三角形DEFの面積はいくらになりますか。

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比を書き込んで、考えてみよう。

コツは、となりあった三角形だけに注目することです。
となりあっていないと、比が使えません。




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AD:DBが1:1ですから、色のついた部分全体と白い部分の比も1:1。
つまり色のついた部分全体は三角形ABCの半分です。色のついた部分全体は162÷2=81。

次に、色のついた三角形のうち、緑の三角形ADEですが、AE:ECが2:1なので緑:赤+青の面積の比も2:1。
81を2:1に分けるから、赤+青の三角形つまり三角形DCEは81÷3=27。

さらに、DF:FCが1:2なので、赤の三角形DEFの面積:青の三角形EFCの面積の比も1:2。
27をさらに3等分した1つ分だから、三角形DEFの面積は27÷3=9平方cm

答えは出ましたが、ちょっとわかりにくいですね。


一番小さいものを1と決めると、さらにやさしくなる

ややこしい問題を解くときのコツの1つに、一番小さいところの面積をとして考えるという方法があります(一番小さいところを1とおいて解く解き方は、面積以外でも使える賢い方法です)。

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三角形の中で一番小さい三角形DFE(赤色)の大きさをとします。

(以下の、青色で表わした数字は、一番小さいところを1としたときの割合を表わしています。実際の面積ではないことに注意。)

DF:FCが1:2なので、三角形EFC(青色)の大きさはです。
すると、赤色+青色の三角形DCFの大きさは合わせたになります。

次に、CE:AEが1:2ですから、赤色+青色:緑色(三角形DCF:三角形ADE)も1:2。赤色が3だったので、三角形ADEはです。

ここまでで、色のついた部分の合計である三角形ADCの大きさがとわかりました。

さらに、AD:DBが1:1なので、三角形ADEの面積と三角形DBCの面積も1:1。
つまり、三角形DBCの面積はです。

以上より三角形ABCの大きさは、1+2+6+9=18
一番小さい三角形DEFの18倍だとわかりました。
言い換えれば、三角形DEFは全体の18分の1です。

162平方cm÷18で、三角形DEFの面積は9平方cmと求められます。

このやり方(一番小さいものを1とする)のほうがわかりやすくありませんか?

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ややむずかしい面積の問題は、三角形かおうぎ形をつくるか、見つけるかすると、解きやすくなります。

面積の問題を解くときの必殺技・・・三角形おうぎ形をつくる、見つける


三角形おうぎ形を「つくる」・「見つける」ための3つのアイテム

(1)線を引いて分ける

(2)全体から不要な部分をひく

(3)移動させる


面積の問題を解く前に確認しておかないといけないこと


面積の問題では、面積の公式がわかっている形(かたち)にしないと、面積を求めることはできません。

今まで習った公式は次の3種類だけです。

1、三角形・・・底辺×高さ÷2

2、特別な四角形
長方形・・・たて×横(正方形(1辺×1辺)も含む)
平行四辺形・・・底辺×高さ
台形・・・(上底+下底)×高さ÷2
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ひし形・・・対角線×対角線÷2
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3、円か、その一部であるおうぎ形
円・・・半径×半径×3.14
おうぎ形・・・半径×半径×3.14÷(360÷中心角)

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つまり、(1)三角形、(2)特別な四角形、(3)おうぎ形の、3つ以外の形はそのままでは求められないのです。
この3つ以外の面積の問題が出てきたら、工夫してこの3種類のどれかにしてしまわないと解けません。


1、線で分ける、または全体から不要なものをひく

例題1:四角形ABCDは長方形です。かげをつけた部分の面積を求めなさい。
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かげをつけた部分は四角形ですが、このままでは求められません。
何か工夫をしないといけません。
目標は、三角形か円・おうぎ形を「つくる」か「見つける」です。

曲線の部分があればおうぎ形を考えます。この問題は直線だけですから、三角形にしないと解けないということです。「三角形をつくる見つける)」ことができれば、解けます。

ただし、三角形の公式、底辺×高さ÷2を使うためには、底辺高さが見つかるように三角形をつくってしまわないといけません。

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左のように線をひいて2つの三角形に分けてみます。
左の三角形は底辺が6cmで高さが9cmなので6×9÷2=27、右の三角形は底辺が5cmで高さが12cmなので5×12÷2=30となり、27+30=57で求めることができます。


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「視点を変える」ことも大切です。
かげをつけた部分ではないほうに目を転じます。左下も三角形、右上も三角形なので面積を求めることができます。
全体の長方形9×12=108から、左下の三角形6×9÷2=27、右上の三角形4×12÷2=24、を引いて、108-27-24=57となります。

いずれにしても、「三角形をつくって(三角形をさがして)」求めればよいわけです。


例題2:半径5cmの円に図のようにひもをかけました。ひもの長さを求めなさい。

45f2ba8cこのままでは求められません。

曲線の部分がありますから、おうぎ形をつくることを考えます。


647bf7c9左のように線を引くと、おうぎ形と直線部分に分けることができます(直線部分に垂直な半径を書いてみるのがコツです)。

曲線の部分は、3つでちょうど1つの円になります。

直線の部分の1本は半径の2倍で、それが3本あります。

曲線の部分の長さは、3本で円周だから、10×3.14=31.4cm。
直線の部分は10×3=30cm。
合わせて61.4cm。

面積の問題ではありませんが、曲線部分があれば、おうぎ形をつくらないと解けません。


2、移動させる


例題3:図は、おうぎ形と長方形ABCDを組み合わせたもので、BCの長さは12cmです。かげをつけた部分の長さを求めなさい。

9cf5faf3このままでは、求めることはできません。

右の直角三角形は、斜めの辺の長さがわかるだけで、底辺も高さもわからないのでこのままでは面積を求められません。

左の図形には曲線部分があります。しかし、おうぎ形ではありません。こちらも、このままでは面積を求めることはできません。

三角形おうぎ形をつくる」を目標にします。この問題だと、曲線部分があるので、どうにかしておうぎ形ができないか、考えます。

20f5f66e-sこのように移動すると、おうぎ形が見えてきました。
あと、もう少し。

e3692514-sこれでOK。

移動させると、単純なおうぎ形になりました。





534139b2それに、移動することで、半径も見つけることができました。
さらに、中心角の60度もすぐに見つかります。

60度だと、360÷60=6より、円の6分の1の大きさのおうぎ形です。

面積は、12×12×3.14÷6、または12×12×3.14×1/6で求められます。







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角度のやや難しい問題は、等しい角度を見つけて図に書き込むことで簡単に解けるようになります。

角度の問題の必殺技・・・等しい角を見つけて書き込む

等しい角を見つけるための3つのアイテム

(1)二等辺三角形の角は等しい→書き込む

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(2)折り返した角は等しい→書き込む

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(3)平行線の角は等しい→書き込む

94701602緑とピンクが等しい(対頂角)

赤と緑が等しい(同位角)

青と青が等しい(さっ角)

印のついた角はすべて等しい


例題1:四角形ABCDは正方形で、三角形CEDは正三角形です。xとyの角の大きさを求めなさい。

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(準備)正方形の角度は90度正三角形の角度は60度であることを確認しておく

二等辺三角形を見つけたら、等しい角度を書き込むことができることを確認しておく





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(解く)二等辺三角形を見つけて、色のついた部分にわかった角度を書き込む

cf8ae350丸と四角をたすと外側の角度と同じになります(なぜそうなるのか、考えてみよう)





(書き込む)
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(解答:x=75度、y=60度)



例題2:円の中に正八角形を書いた。正八角形の1つの角xの大きさは何度ですか。また、角yの大きさを求めなさい。

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(準備)円の中に正八角形を書くとき、どうしたら書けるかを考える(中心の360度を8等分したら書ける)

二等辺三角形を見つけたら、等しい角度を書き込めることを確認しておく





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(解く)色のついた部分に、わかった角度を書き込む

まず赤丸・・・正多角形の問題では、まず赤丸の中心角の部分を求めます
この問題だと、360÷8で求められます

次に、青色でぬった部分が二等辺三角形であることに気づき(半径と半径でできた三角形はすべて二等辺三角形です)、青丸の角度を求める

最後に、yの含まれる三角形も二等辺三角形であることに気づき、書き込みます


(書き込む)

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(解答:x=135度、y=22.5度)


参考:正多角形の角の和を求めて解く方法もあります。

例えば、正八角形だと、まず、1つの頂点から何本の対角線が引けるかを考えます。対角線は、引き始めの点と、左のとなりの点右のとなりの点には引けません。だから、1つの頂点から引ける対角線は8-3=5本です。
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次に、1つの頂点から対角線を引いたら、中にいくつの三角形ができたかを見つけます。対角線は、三角形と三角形の間の線ですから、いつも三角形の数よりは1、小さいはずです(いわゆる植木算と同じ)。言い換えれば、三角形の個数は対角線よりは1多いことになります。

八角形だと、対角線は8-3=5本。そのときできる三角形は1多い6個。三角形の角の合計は180度で、それが中に6個あるから、八角形の角の和は180×6=1080度。
1つの角は1080÷8=135度。

公式として、角形だと、1つの頂点から引ける対角線の数はn-3、中にできる三角形の個数は1多いn-3+1=n-2
だから、角の合計は180度×(n-2)

(小学生の場合、公式を覚えて使う方法はあまり役に立ちません。正多角形の問題が出てきたら、どんなときでも360度をわって、中心の角度を求めてから解くほうがよいと思います。)



例題3:左の図のように、長方形ABCDの頂点Cが辺AB上にくるように、直線EFを折り目として折り返した。x、yの角度を求めなさい。

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(準備)折り返しの問題は、角も同じ大きさで移ったと考える











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(解く)長方形の角度90度を書き込む

折り返した、等しい角度を書き込む









(書き込む)
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(解答:x=44度、y=46度)


例題4:左の図は長方形ABCDを、BEを折り目として折り曲げたものです。xとyの角の大きさを求めなさい。


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(準備)折り返しのとき、等しい角度が移ることを確認しておく

平行線があれば、等しい角度が見つかることを確認しておく




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(解く)長方形の角、90度を書き込む

折り返しで等しい角を見つけて書き込む

平行線だから等しくなる角を見つけて書き込む



(書き込む)

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(解答:x=54度、y=144度)

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約束記号の問題は、コツさえつかめば誰でも簡単に解けますが、苦手な人も見かけます。
約束記号の問題を解くときのコツです。

例題1:a*b=a×b-(a+b)とするとき、(3*7)*2はいくらになりますか。

(解き方)
小学生の場合、苦手な人は、文字の式に慣れていないからです。
だから、コツとしては(コツと言えるほどたいしたものではありませんが)、例えば、a*b=a×b-(a+b)を、文字と意識しないで、aを「前の数字」、bを「うしろの数字」と読み替えます。

a*b=a×b-(a+b)を、「前とうしろをかけて、次に、前とうしろをたして、最後にひき算をする」と頭の中で言い換えるのです。

そして、この問題のように()が使われた式だと、普通の計算と同様に()の中を先に計算します。
(3*7)*2だと、()にはさまれた3*7が先です。

a*b=a×b-(a+b)は、「前とうしろをかけて、前とうしろをたして、ひく」ですから、
(3*7)=3×7-(3+7)=21-10=11

次にこの計算の結果の11と、2で、同じ「前とうしろをかけて、前とうしろをたして、ひく」をします。
11*2=11×2-(11+2)=22-13=9


例題2:A*B=A×2+B÷3とするとき、(2*3)*(4*5)はいくらになりますか。

(解き方)Aが前、Bがうしろで、A*B=A×2+B÷3は、「前×2と、うしろ÷3を、たす」です。

「前×2と、うしろ÷3を、たす」より、
(2*3)=2×2+3÷3=4+1=5

「前×2と、うしろ÷3を、たす」より、
(4*5)=4×2+5÷3=8+5/3=24/3+5/3=29/3

それぞれの計算の結果から、(2*3)*(4*5)は、5*29/3となります。

「前×2と、うしろ÷3を、たす」だから、
5×2+29/3÷3=10+29/9=90/9+29/9=119/9


次の問題は、□の計算です。

例題3:a*b=a×b-bとするとき、□*2=5*3となった。□にあてはまる数を求めなさい。


(解き方)
5*3を先に求めておきます。
a*b=a×b-bは、「前とうしろをかけて、うしろをひく」だから、5*3=5×3-3=12

□*2=12を解けばよいことになります。
□*2は、「前とうしろをかけて、うしろをひく」ですから、□×2-2=12

だから、
□=(12+2)÷2
=14÷2
=7

□=7です。


例題4:a*b=a×a+2×bとするとき、4*(6*□)=90.8になった。□にあてはまる数を求めなさい。

(解き方)(6*□)を1つの■と考えて、4*■=90.8とし、■にあてはまる数をまず求めます。

この問題のa*bは、「前×前+2×うしろ」だから、
4*■=4×4+2×■です。

4×4+2×■=90.8
だから、
■=(90.8-4×4)÷2
=(90.8-16)÷2
=74.8÷2
=37.4

■=6*□で、6*□=6×6+2×□だから、
6*□=37.4は、6×6+2×□=37.4

36+2×□=37.4
2×□=37.4-36
2×□=1.4
□=0.7


例題5:aとbの平均をa*bとすると、(3*□)*6=5の□にあてはまる数は何ですか。

(3*□)を1つの■と考えると、■*6=5

平均とは、2つをたして2でわったものだから、(■+6)÷2=5

■=5×2-6=4

■を3*□にもどします。
3*□=4だから、
3*□=(3+□)÷2=4

□=4×2-3
□=5


このように、約束記号の問題は、慣れると簡単です。

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中学入試の計算問題で、必ず出題されるのが式の中の未知数を求める問題(中学生以上だと文字のxで表しますが、小学生の場合、四角のカッコが多い)です。
還元算と呼ぶこともあります。

(この稿でも、実際の問題と同じように未知数を四角のカッコを使って書き表していますが、小さく表示されたり、機種依存文字で「?」に文字化けしてしまうかもしれません。)

普通の計算問題と違って、やっているうちに解けるということはありえません。
解く前にしっかりと方針を立てないと解けません。

例題1:
(4×□-12)÷3=4


入試問題としてはもっともやさしいレベルの問題を使って、解き方の基本を考えてみましょう。

還元算は、出てきた答えから逆にたどっていって、もとの数を求める問題ですから、どういう順番でその答えが出てきたのかを最初に見つけておかないといけません。

1、どういう順序で答えの4が出てきたかを考えて、それを逆にもどって解く

この問題の場合、4に□をかけて、その答えから12をひき、それを3でわって答えの4が求められたわけです。

それを逆にたどればよいので、4に3をかけて、その答えに12をたして、最後に4でわったら□を求めることができるということになります。

2、目に見える形にできないか

計算の順序を目に見える形にして、誰でも簡単に解けるようにできないかとずっと考えてきました。
ただ、そうそう画期的なアイディアは出てきません。
誰が考えても、次のような解き方になってしまうと思います。

まず、普通の計算だったらどういう順に解くか、解く順番に下線を引きます。
1-1




先に計算するはずの場所に短い下線を、次に計算するはずの場所に長い線をひきます。番号の1や2は目印につけただけで、実際に書く必要はありません。

1を計算して、次に2を計算して、それを3でわって答えの4が出てきたはずなので、これを逆にたどって四角の未知数を求めていきます。
1-2






逆算ですから、わり算をもとにもどすにはかけ算、ひき算をもとにもどすにはたし算、かけ算をもとにもどすにはわり算をすればよい。
1-3
4に3をかけて12、この12を下線の上に書いておきます。

次に12をたして24、この24を短い下線の上に書きます。

最後に、4×□が24なので、24÷4=6。

このやり方で何年か教えてみたのですが、どうも上手くいきません。
できる人はできるし、できない人はやっぱりできません。
それに、ちょっと複雑な問題になると、線がごちゃごちゃしてさらにわかりにくくなってしまいます。

1-4左図のように、先に計算するべき場所から囲んでいき、外から逆算で求めていくほうが、まだわかりやすい。

箱を外からあけていく感じで、イメージ的にも線より理解しやすくなります。
慣れるまでは、このやり方がベストかもしれません。

しかし、そろばんの上級者が慣れてきたら頭の中のそろばんで暗算ができるように、わかってきたら、何も書かないで解いたほうがいいのではないかと最近は思っています。


例題2:
(4.63-□)÷0.4+1.5×4.2=17.8


1、普通の計算だったらどういう順序で計算するかを考える


4.63-□をして、その答えを0.4でわって、それに1.5×4.2の答えをたして17.8です。

2、未知数に関係なく計算できるものは先にしておく

1.5×4.2の部分は、□の場所とは関係なく計算できるところです。当然、先に計算しておかないといけません。
・・1.5
×4.2
・・30
60
6.30

3、逆算の順番を考えて計算をする

17.8から1.5×4.2の答えの6.3をひいて、それに0.4をかけて、最後に4.63からひいたらよいとわかります。

17.8-6.3は11.5。

11.5
×0.4
4.60

最後に4.63-4.6で0.03。

4.ひき算とわり算の逆算は単純ではない。

普通、もとにもどす計算は、たし算→ひき算、ひき算→たし算、かけ算→わり算、わり算→かけ算の、いわゆる「反対の計算」をしたらよい。

ところが、いつもそうだとはいえないのが、ひき算とわり算です。

□-2=5のときは□は5+2の7です。ひき算の反対のたし算で求められます。
ところが、7-□=5であれば、□は7+5の12ではありません。7-5の2です。
つまり、未知数□の前がひくであれば、もとにもどす計算もひき算です。

同様に、□÷2=5のときは□=5×2=10ですが、10÷□=5であれば□=10÷5=2です。

未知数□の前が-のときと、未知数□の前が÷のとき、この2つの場合は、もとにもどす計算は前-後ろ、前÷後ろとなります。

以上、還元算の要点をまとめると、

(1)未知数□のない普通の計算だとどういう順番で計算するか、計算の順序を最初に確認する(慣れるまでは、計算するはずの部分を順序にそって鉛筆で囲んでいけばよい)。

(2)確認した順序の逆から
、逆算してもとにもどしていく

(3)未知数□の部分に関係なく計算できる部分は先に計算しておく。

(4)a-□=bのときは□=ab、a÷□=bのときは□=a÷bであり、「反対の計算」ではないので注意が必要。


となります。


例題3:
3-1



一見難しそうにみえますが、もう、たいしたことはありません。

1、普通の計算問題だったらどう解くはずか、計算の順序を確認する

5/8×4/25の計算をして、1/12÷□の計算の答えをたして、4/3からひいたら73/120になった、という順番です。

2、普通の計算の順番とは逆に、もとにもどしていく

4/3から( )の部分をひいたら73/120になったはずだから、まず4/3から73/120をひきます。
4/3-73/120=160/120-73/120=87/120=29/40。

次に、□の部分に関係なく計算できる部分、5/8×4/25を求めておきます。
1/10です。

次に、その1/10に1/12÷□の答えをたしたものが29/40だったので、29/40から1/10をひきます。
29/40-1/10=29/40-4/40=25/40=5/8。

最後に1/12÷□=5/8とわかったので、□=1/12÷5/8。
1/12÷5/8=1/12×8/5=2/15。

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入試の計算問題には、たいてい1問、くふうをしてから解く計算問題がふくまれています。

その「くふう」の仕方を類型化すると、(1)分数にすると簡単になるもの、(2)交換法則と結合法則を活用するもの、(3)分配法則を活用するもの、(4)知っておかないといけない問題、この4種類になります。


1、分数にすると簡単になるもの

小数ばかりの問題には、すべてを分数になおすと簡単に解けるものがあります。

例題1:
0.05÷0.008×0.4÷0.02×0.03


(問題の特徴)
0.05を0.008でわって、その答えに0.4をかけて・・・・、そんな複雑な計算問題は、入試では絶対に出ません。
何か、くふうをするべきです。

すべての小数を分数になおすと、100や1000がいくつも出てきて、約分でほとんど消えてしまうのではないかと見当をつけます。

つまり、0.01や0.001のような小数がいくつか並んでいる問題は、小数のままではなくて分数にしてから計算すると一気に簡単になります。

(解き方)
すべての小数を分数にかえてみます。
そのとき、先に約分しないで、10分のや100分のをそのまま残しておいたほうが後が楽です。

1













予想通り、約分でほとんどの数が消えてくれました。


2、交換法則と結合法則を活用するもの

数字の順番を入れかえて、ある数字どうしを先にかけておくと簡単になる問題があります。

例題2:
12.5×536×4×0.8×0.25


(問題の特徴)
何もくふうしないでただ前から計算したら、とてつもない労力がかかりそうです。そんな入試問題は出題されません。
何かくふうができないか、問題をしっかりと眺めます。

この問題では、25と4、125と8などの、かけると100(=25×4)や1000(=125×8)になる数字の組があることに気がつかないといけません。

(解き方)
12.5×536×4×0.8×0.25
=(12.5×0.8)×(4×025)×536
=10×1×536
=5360

順番を入れかえて、2つの数をかけて10や1をつくることで簡単に解くことができました。

数字の順番を入れかえても答えがかわらないことを、(順番を交換してもよいことから)交換法則といいます。
また、特定の数字同士だけを先に計算してもよいことを、(あるものだけを先に結合してもよいことから)結合法則といいます。

この問題は、4×25=100、8×125=1000になることに着目して、交換法則と結合法則を活用する問題です。


分配法則を活用するもの

同じ数字が複数回現れるときは、必ず分配法則を使います。

例題3:
3.14×6.28+3.14×3.72


(問題の特徴)
同じ数である3.14が前にも後ろにもあることに気づかないといけません。
それに気づいたら、分配法則ab+ac=a×(b+c)を活用します。

(解き方)
3.14×6.28+3.14×3.72
=(6.28+3.72)×3.14
=10×3.14
=31.4

例題4:
4.38×3.14+6.28×0.81+31.4×0.4


(問題の特徴)
同じ数がないと判断してはいけません。

314の数字の組が顔を出していることに着目して(6.28も3.14×2です)、どうにかして分配法則が使えないかを考えてみます。

さらに、かけ算の特徴として、31.4×0.4の、前の31.4を0.1倍の3.14にしても後ろの0.4を10倍したら、0.1×10で相殺されて、答えはかわりません。
このことも利用します。

(解き方)

4.38×3.14+6.28×0.81+31.4×0.4
=4.38×3.14+3.14×2×0.81+3.14×4
=4.38×3.14+3.14×1.62+3.14×4
=(4.38+1.62+4)×3.14
=10×3.14
=31.4


知っておかないといけない問題


1/2=1/1-1/2、1/6=1/2-1/3、・・・・を利用する問題は、中学入試独特の頻出問題です。
知っていないと解けないという意味では良問とはいえませんが、出る以上は知っておかないといけません。

例題5:
2



(問題の特徴)
分子が1で、分母が2つの連続する数の積のとき、それぞれの連続する数を分母とする分数の、差の形に変形することができます。
3



なぜそうなるのかは、逆の計算をどうやってするかを考えたら納得できます。
4










一般化すると、

5















これを知っておいたらよい利点は、この形の分数がいくつか並んでいるとき、ほとんどの部分を消してしまえることです。

6








一番左端の分数と、一番右端の分数以外はすべて消えます。

(解き方)
7








結局、1-1/10だけが残るので、答えは9/10です。

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入試の合格・不合格は計算問題を確実に解けるかどうかで決まります。
ほとんどの算数の入試問題は、1番が計算問題で、2番が基本問題、3番から後が大問(図形やグラフや文章題)です。
どうしても配点の大きい大問に目がいきますが、本当は1番、2番を落とさない人が最も得点率が高い。
大問は、運と、そのときの体調や心理状態に大きく左右されて、解けることもあれば解けないこともあって、まったくあてにはなりません。

今日は、中学入試によく出る問題にまとをしぼって、絶対に間違えない計算問題の解き方を追及してみましょう。

整数の計算問題

例題1:
108-8×13+(216-129)÷3


(解き方)
(1)出題のねらいを見つける


問題にはすべて「出題者の意図」といわれるものがあります。すべての問題は、算数の「ある重要事項」を受験生がわかっているどうか知るために出題されるのです。
最初にそれを見つけておきます。
この問題で聞かれているのは、「計算の順序」です。

(2)先に計算する部分に下線を引く


わかっているかどうかを試されているのは計算の順序ですから、どこから先に計算するかを見つけます。
ところで、「わかった」を、「絶対間違えない」に変えるには、可視化(目に見える形に)することが必須です。
計算問題の場合、先に計算する場所に下線を引くのがよいでしょう。

108-8×13(216-129)÷3

(3)線を引いた部分ごとに計算をする

このとき大事なのは、1、筆算よりはできるだけ暗算で、2、筆算はきれいに書いてきれいに並べておく、この2つです。

暗算でできれば暗算でするべきです。すぐに筆算をすると、いつまでたっても計算のカンが鈍いままで上達しません。

8×13程度だと、8×10+8×3=104でもよいし、筆算を頭の中でやって8×3=24、繰り上げた2と8×1=8で10、だから104でもよいと思います。

次に、私なら、216-129は筆算でします。
実は、一番計算ミスが多いのはひき算なんです。ひき算は慎重にするべきです。

筆算ですが、計算ミスの多い人は筆算の書き方の雑な人が多い。

実際の入試問題だと問題の余白を使って計算をしないといけませんが、普段の勉強では罫線のひいてあるノートを用意し、罫線にそって縦、横をきちんとそろえて筆算する癖をつけてください。

筆算を書き込む場所も、問題の出題順にきれいに整頓して書き込み、後で見直すときに、どこに何が書いてあるかが一目でわかるようにしておいてください。

後で見直すかどうかが重要ではないのです。
見直すとしたら瞬時に見つかるほど筆算が整理整頓されて残されていることが大事なのです。身のまわりの整理整頓ができない人は頭の整理整頓もできない人です。頭を整理整頓するために、筆算のメモも整理整頓しておくのです。

こうして筆算をして、216-129の答え87を見つけ、次にその答えを3でわり(この程度だと暗算で)、答えの29を求めます。

(4)部分ごとの答えを問題の下線の下に記入

108-8×13(216-129)÷3
・・・・・・・104・・・・・・・・・29

(5)問題の答えを求める

108-104+29ですから、4+29=33です。

結局、解いた後、この問題の場所には以下のような痕跡が残っているはずです。

108-8×13(216-129)÷3・・・・・・・・・・216  
・・・・・・・104・・・・・・・・・29・・・・・・・・・・・・・・-129
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・87


小数の計算問題

例題2:
(4-0.02)×0.5-(0.7×0.7+0.27)


(解き方)

(1)出題のねらいを見つける

この問題で試されているのは、計算の順序+小数計算(特に位取り)が正確にできるかどうかです。

(2)先に計算する部分に下線を引く
(4-0.02)×0.5(0.7×0.7+0.27)

(3)線を引いた部分ごとに計算をする
4-0.02は暗算で3.98、3.98×0.5=1.99は筆算のほうが確実でしょうか(暗算でするか筆算でするか、瞬間的に判断する癖をつけておきましょう)。

小数の計算ですから、小数点の位置に特に注意します。
計算をした後、必ず見直して確認をするくらい慎重に。

後半の0.7×0.7は暗算で0.49(暗算のほうが小数点の位置を間違えにくい)、0.49+0.27も暗算で0.76。

(4)部分ごとの答えを問題の下線の下に記入
(4-0.02)×0.5(0.7×0.7+0.27)・・・・・・・・・・3.98
・・・・・・1.99・・・・・・・・・・・・・0.76・・・・・・・・・・・・・・×0.5
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.990

(5)問題の答えを求める
1.99-0.76を計算して1.23です。


分数の計算問題

例題3:

1




(解き方)

(1)出題のねらいを見つける

この問題で試されているのは、計算の順序+分数計算が正確にできるかどうかです。

(2)先に計算する部分に下線を引く
あまり下線を引きすぎると汚くなってかえって混乱します。

分数計算では、ほとんど暗算は無理で、きちんと、計算する部分を書き出しては解いていかないといけません。
その式が残りますので、それを見れば確認できますから、下線を多く引く必要はありません。

2




(3)線を引いた部分ごとに計算をする
分数の計算は、別の場所にきちんと計算をしてその証拠を残しておきます。

(計算間違いの多い人に限って、例えば3/8に斜線をひいて9/24などと書き込んだりします。このような、問題を汚して自分自身を混乱させるようなこと は絶対にしてはいけません。もとの問題自体はできるだけきれいなままで残しておきます。)

b152877a



ebee5f65






8908aa18




(4)部分ごとの答えを問題の下線の下に記入

aa91dace






(5)問題の答えを求める
ここでも、分数どうしを計算したあとを、整理整頓してきれいに残しておきます。

01e1370d



08fa6528


答えは44/15です。


混合計算

例題4:
8619d8dd



(解き方)

(1)出題のねらいを見つける

この問題で試されているのは、計算の順序+分数計算+小数から分数への転換ができるかどうかです。

(2)先に計算する部分に下線を引く
386831b4



(3) 線を引いた部分ごとに計算をする
小数と分数の混合計算では、小数は分数になおして、分数で計算するのが普通です(分数を小数になおそうとすると、割りきれないことがあるから)。

ところが、このとき、例えば0.25が出てくると、25/100にして、それをゆっくりと約分しようとする人がいます。
間違いではありませんが、今まで何回か0.25を分数にする機会はあったはずで、0.25=1/4くらいは覚えておいてほしい。

0.25=1/4
0.75=3/4

さらに、まだ知らない子に本人が見つける前に教えることはよくないことではありますが、分母が8の分数になおせる小数も知っておくべきです。

0.125=1/8
0.375=3/8
0.625=5/8
0.875=7/8

このことを知っていたら、この問題は簡単です。
b8e35ca6












(4)部分ごとの答えを問題の下線の下に記入

6ce8414b






(5) 問題の答えを求める
422feb2e










答 えは5/12です。


このようにして、整数、小数、分数、混合、すべての計算問題を、同じ方法で、速く、正確に解くことができます。

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実際の長さを地図上に縮めた割合のことを「縮尺」といいます。地図の下に1:50000とか、1/50000とか書いてあるのを見たことがあると思います。あれが縮尺です。
縮尺は、(1:50000)か分数(1/50000)で表します。

21年度より、移行措置として、縮尺の問題が小学校6年生算数の『拡大図と縮図』で復活しました。
また、社会科でもよく出題されます(平成21年度大阪府公立高校入試の1番の(1)が縮尺の問題でした)。
子どもたちが苦手な単元の1つです。


縮尺を求める問題

例題1:3kmの長さを10cmに縮めてかいた地図の縮尺を求めなさい。

(解くときの手順)
縮尺の問題では2つのことをしないといけません。

(1)まず、単位に注目すること。
違う単位のものどうしは計算できません。
この問題だと、3kmをcmに換算しないと10cmと計算できません。

1km=1000mだから、まず3つつけてkmをmになおします。
さらに、1m=100cmなので、2つ追加してcmにします。

3km=3000m=300000cmです。

(2)次にを考えます。
300000cm÷10cm=30000だから、30000分の1。答えは1:30000、または1/30000で正解です。

縮尺は分数なので、いきなり分数にして10/300000=1/30000としてもかまいません。

10cm÷300000cm=1/30000も正解です。

私のおすすめは、300000cm÷10cm=30000、だから1:30000または1/30000です。
ものごとは整数で考えるのが一番楽だと思うからです。


地図で何cmになるかを求める問題

例題2:実際の長さが5.2kmの距離は、縮尺1:80000の地図ではどれだけになりますか。

やはり、2段階の手順をふんで解いてください。

(1)まず、単位
問題のどこにもcmにしなさいとは書いてありませんが、地図の上でkmであったりmであったりすることはないはず、常識にそってcmで求めます。

5.2km=5200m=520000cm

(2)次に、
520000×1/80000という式もありえます。もう分数のかけ算を習った後ですし、理屈から言えば正当な式なので、この式で教える先生のほうが多いくらいですが、私は整数だけを使って楽に解いたほうがよいと思います。

520000÷80000=52÷8=6.5cm


実際の長さを求める問題

例題3:縮尺1/50000の地図上で1.4cmである長さの、実際の距離はいくらですか。

やはり、2段階で。

(1)今度はをたて、計算するほうが先です。
1.4÷1/50000と教える人もいますが、ここも無理をしないで整数で通しましょう。
5万分の1のものをもとにもどすのだから、1.4×50000=70000cm

(2)そして単位の検討
算数の式の鉄則、「式の前の項の単位と答えの単位は一致する」から、70000の単位はcmです。

これも常識で考えて、距離が70000cmだとは普通言いません。
100cmで1mだから、0を2つ消して700mにしておくべきです(さらにかっこよく、0.7kmとしてもよいと思います)。


覚え得:
(1)縮尺の問題は、単位をなおさないといけない。
(2)分数を使って計算するより、分数や比を無視して、整数だけを使ってかけたりわったりして計算するほうがずっとわかりやすい。


縮尺の問題を苦手な子が多い理由

「ゆとり教育」で今の子は『単線思考』しかできない頭につくられてしまっています。
ところが、縮尺の問題は必ず2段階をふまないといけません。

(1)単位(2)計算か、(1)計算(2)単位です。

必ず2つをしないと解けないぞと徹底する必要があります。

3種類のがあること。単位に注意をはらわないといけないこと。この2つが子どもたちが縮尺の問題を嫌がる原因です。
速さの問題と、「できない」理由は同じなんですね。


では、わかったかどうか、次の問題で試験してみましょう。

例題4:縮尺1/40000の地図の上で1辺が7.5cmの正方形の土地の実際の面積を求めなさい。

(1)まず計算。
7.5×40000=300000cm

(2)次に単位。
300000cmとは普通言わないから、まず0を2つとって3000m。
まだ0が多いので、1000m=1kmより、さらに0を3つとって3km。

だから正方形の面積は3×3=9平方km

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国や地方によって単位がばらばらだと不便で仕方がありません。そこで世界の国々は話し合って、ある程度、共通の単位を使うようにしています。

共通に使われている長さの単位として代表的なものがメートル)です。

みんなが、「それなら仕方がない」と納得できるものを基準にしないといけないので、(誰がこんな途方もないことを思いついたのか知りませんが)地球1周分の4000万分の1を1mと決めることにしました(現在では、それでは不正確だということで、1983年の国際会議で決まった「光が299792458分の1秒間に進行する長さを1m」とすることにしています。(ますます、意味がわかりませんが))


ようするに、私たちが1mと思っているものを1mと「決めて」、それを基準にいろいろな単位を表すことに「決めた」わけです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

長さの単位


次に、1mより小さいものの長さを表す単位を1cm、1mmと「決めました」。センチは100分の1、ミリは1000分の1を表す外国語です。
逆に、1mより大きいものの長さを表す単位として1kmを使うことに「決めました」。キロは1000倍という意味の外国語です。

キロが1000倍の意味だから、1km1000m(1m=0.001km)
センチが100分の1(0.01)という意味だから、1cm=0.01m(1m100cm
ミリが1000分の1(0.001)という意味だから、1mm=0.001m(1m=1000mm)

1cmは1mmの10倍にあたるから、1cm10mm(1mm=0.1cm)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

面積の単位

さらに、「広さ(面積)」の単位を決めました。このとき使うことにしたのが、長さの単位のmです。
広さを表すのに、正方形を基準にするのが使いやすいので、縦1m、横1mの正方形の面積を1平方mとすることに決めました。
同様に、縦1cm、横1cmの正方形の面積を1平方cmと決めました。
また、縦1km、横1kmの正方形の面積を1平方kmと決めました。

私たちは、縦2cm、横3cmの長方形の面積を、面積の公式は縦×横だから2×3で6平方cmと求めますが、なぜ縦×横という公式ができたかというと、その長方形が、面積の基準と決められた縦1cm、横1cmの正方形が、縦に2個、横に3個、合わせて2×3の6個分あるので6平方cmと言えるからです。

761304a3






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1平方m

縦1m、横1mの正方形の面積が1平方mで、縦1m=100cm、横1m=100cm、面積を求める式は縦×横ですから、
1平方m=100cm×100cm=10000平方cm
8354b3f5

100cm×100cmだから
1平方m10000平方cmなのです。
理由をわかってから覚えようとする使っているうちに記憶が定着する見ただけで自動的に単位をかえられる、の3段階を経て、「わかる」「できる」ようになっていきます。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1平方km

縦1km、横1kmの正方形の面積が1平方km。
610a1dc7
1平方km1000×10001000000平方m。
0が3個と3個で6個、100万です。







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



5ab56331-s


家や庭の面積くらいだと平方mで表したら簡単な数字になってくれます。しかし、畑や山、森林などの面積だと、平方mでは1000や10000の位になって0が多過ぎます。それで、広い土地の面積の単位としては、a(アール)ha(ヘクタール)平方kmを使います。

f83e5f5f-s
1aは、縦10m、横10mの正方形の面積です。
だから、1a100平方mです。



1haは、縦100m、横100mの正方形の面積です。1aに比べて縦も横も10倍ですから10×10=100、
つまり1ha100aであり、1ha10000平方mです。



1平方kmはさらに縦も横も1
haの10倍だから、10×10で、
1平方km100ha
です。


1平方1km
100ha10000a1000000平方mということになります。

面積の単位は、縦、横の長さを10倍するごとに、平方m、a、ha、平方kmと決めたので、縦×横が10×10=100より、1a100平方m1ha100a1平方km100haというように、100倍ごとに単位が違うということになります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


体積の単位

「かさ(体積)」の単位も、長さの単位のmをもとにして決めました。
かさ(体積)を表すときは、立方体を基準にするとわかりやすいので、縦1m、横1m、高さ1mの立方体の体積を1立方mとすることに決めました。
同様に、縦1cm、横1cm、高さ1cmの立方体の体積を1立方cmと決めました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1立方m

縦1m、横1m、高さ1mの立方体の体積が1立法mで、縦1m=100cm、横1m=100cm、高さ100cm、体積を求める式は縦×横×高さですから、
1立方m=100cm×100cm×100cm=1000000立方cm

aa217544











・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

リットル

バケツ1杯の水の量などを表わすのに、立方cmでは小さすぎるし、立方mでは大きすぎます。中間の単位として使われるのがリットルです。

縦10cm、横10cm、高さ10cmの立方体の体積が1リットルです。

751ad176-s




1リットルは、10×10×10だから、1000立方cmです。



1立方mは、1リットルのときのより、縦、横、高さが10倍になるので、10×10×10で1000リットルです。








体積の単位は、1立方cm、1リットル、1平方mと各辺を10倍ずつしたものであり、体積の公式が縦×横×高さなので、10×10×10=1000より、体積の単位は1000倍ずつになっていきます。
1リットル1000立方cm1立方m1000リットルとなります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



k(キロ)とm(ミリ)

キロは、1000倍を表わす外国語です。
1km=1000m
1kg=1000g
キロリットル


ミリは1000分の1、0.001を表わす言葉です。
1mm=0.001m
1mg=0.001g
1ミリリットル


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

c(センチ)とd(デシ)

センチは100分の1(0.01)、デシは10分の1(0.1)を表わします。
1cm=0.01m
デシリットル


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



覚えたほうがよい単位

1リットル=1000立方cmであり、1デシリットルはその10分の1、0.1リットルなので、1デシリットル100立方cmです。

デシリットル


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



同じになる単位

1立方m=1000リットル、1キロリットル=1000リットルだから、1立方m1キロリットルです。

1リットル=1000立方cm、1リットル=1ミリリットル、つまり、1立方cm=0.001リットル、1ミリリットル=0.001リットルなので、1立方cm1ミリリットルです。

等しい単位





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



重さの単位は水をもとにして決めた

重さの単位を決めるときも、多くの人が納得する理由が必要です。そこで、世界中ほとんどの場所に存在する「水」をもとに、重さの単位を決めました。

1立方cm(1ミリリットル)=1g

1リットル1kg

1立方m(1キロリットル)=1t(トン)・1000kg


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以上が、小学生のうちに覚えないといけない単位です。
単位・メートル法の単元は、小学生が一番苦手とする単元の1つです。上記のように、あまりにも覚えることが多いからです。

ものごとを覚えるのに、機械的な丸暗記は頭に残りません。

単位は、世界の人が話し合って「決めた」ものばかりです。だから、どういう理由でその単位ができたのか、その理由を覚えるべきだと思います。ある単位ができた理由を知っていたら、丸暗記をしなくても、単位相互の関係を楽に覚えることができますし、忘れにくくなります。

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