塾選びのポイントは「いつ」「どこへ」

「いつ」「どこの」塾へ子どもを通わせるのか判断の難しいところ

子どもをどこの塾へ通わせるかというのは悩みの種ですが、「いつ」「どのタイミングで」塾に通わせるかというのも案外悩みの種だったりします。

高校受験は中学受験とは異なり、それほど早くから準備を必要としません。とはいえガイドの理想を言えば、「小学校5年生か6年生まで」には塾に通わせたいところです。理由は、ゆとり教育による学習内容の3割削減と学力低下への対策が必要だからです。

学習塾関係者の間では、今の中学生は「分数の計算ができない」「都道府県名が言えない」「漢字が書けない」といったことは、もはや常識。こうしたつまずきがあるのは「当たり前」のこととして指導にあたっています。必然的に多くの学習塾では、それ相応のカリキュラムを組んでいて、小学生の間から中学校の授業を意識した指導を行っています。

また、小学校での英語教育が必修化されるのに伴い、英語教育に関心が高い保護者が増えています。学習塾もこうしたニーズに応えるべく、小学生向けの英語の授業を開講しているところがほとんどです。

以上の理由から小学生の間から学習塾に通わせることをオススメしますが、他の習い事との兼ね合いや家計への負担を考えるとなかなかそうも言ってはいられませんね。

そこで子どもを学習塾へ入れる最もベストなタイミングは、学習塾側が新中1年生用の特別講習を開く「小学校6年生3月」です。小学校の総復習と中学校の勉強の準備講座としての特別講習を活用しない手はありません。

もし中学生の途中から塾に通わせる場合は、夏期講習のような特別講習から通わせるのがいいでしょう。その場合、中学3年生からでは遅すぎるので、遅くとも中学2年生の夏までには通わせるようにしましょう。
 

「大手」か「個人」か、どこの塾へ入れるべきか?

大手学習塾の良さは、校舎(教室)がたくさんあり、通いやすい地理条件へ通える点や設備やカリキュラムが充実している点が挙げられます。大手学習塾の中には、いわゆる進学塾と位置づけられるところもあり、主に難関進学校の合格実績に定評があります。オリジナルのテキストが使用されることが多く、学校の授業中心というよりは、進学塾独自の授業が中心となります。ITを駆使した授業や教材、セキュリティシステムの導入にも積極的です。

一方、個人塾の良さは塾生の多くが通っている中学校の授業に合わせた指導が中心になるなど、地域に根ざした指導が挙げられるでしょう。個人塾の中には、経営者が元学校教員というケースがあるなど、その地域に根ざした指導に定評があります。学力中・下位層を対象とした「補習塾」から、学校の授業内容の理解から高校受験までを目標とした「総合塾」まで、幅広い形態があるのも特長です。

■学習塾の指導形態と特徴

学習塾の指導形態と特徴

学習塾の指導形態と特徴

どちらが良いとは一概には言えませんが、子どもの基礎学力や個性に合った学習塾が最もいい学習塾と言えます。

例えば、学校の授業内容が全くわからないなど基礎学力が不十分な子は、大手塾の集団一斉型授業についていけないのは目に見えています。その場合は、個人塾や大手塾の中でも個別指導型の塾に通わせるのが良いでしょう。逆に、学校の授業が簡単すぎてつまらないという子には、大手進学塾に通わせるのがいいでしょう。

家庭教師を雇う場合に注意したいこと

家庭教師は、親にも子どもにも「目的意識がはっきりしている場合に限り、家庭教師をお願いする」というスタンスを貫くことが大切です。

親としては、家庭教師を雇えばそれだけで「子どもの勉強を見てもらえる」「学校の成績が上がる」と安易に考えがちです。プロ家庭教師を除いて家庭教師のほとんどは学生アルバイトなので、あれもこれも成果を求めることは難しくなります。「英語や数学など、苦手な教科のみを教えてもらう」「○○高校を受験するので、その受験指導をお願いする」など、具体的な目標を設定してから家庭教師をお願いしましょう。

最近では業者による家庭教師の派遣よりも、インターネットを介した家庭教師の紹介が主流になりつつあります。インターネットを介した紹介の場合、登録された家庭教師の中から条件に合った家庭教師を紹介してもらうという形態を取っています。仲介料は1万円程度の紹介料のみで、月謝からの天引きがないというのも魅力的です。

ただし、業者側による身元保証が不十分なケースも少なくないので、学生の場合は学生証の提示を求めるなど、面接はしっかりと行うようにしましょう。
 

学習塾も多様化の時代

最近では、学習塾のほとんどが「学校の勉強を教えるだけでは生き残れない」と考えていて、あれこれ様々な試みを取り入れ始めています。

例えば、学校の総合的な学習の時間に習って、「主体性を身につける授業」を取り入れたり、「職業意識を高めるキャリア教育」を導入したりするなど、学習塾も多様化しています。コミュニケーション力を高める「コーチング」のスキルを身につけた塾講師も少なくありません。

しかし、あれもこれも至れり尽くせりでは、返って子どもはたくましく育たないもの。学習塾側の経営戦略もあります。「必要なもの(授業・コース)を必要なだけ選択する」という賢い消費者行動を大切にしましょう。

参照
http://allabout.co.jp/gm/gc/1296/3/