「記述式」試験へ頭を切り替える。丁寧な文章を書くことも大切

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試験日を万全の体制で迎えよう。保護者の方は、お金の準備も忘れずに。


多くの大学で7科目以上の受験を課しているセンター試験と異なり、2次試験では2~4科目程度と科目は大幅に少なくなります。ただし、ほとんど教科書の範囲で基本的な設問が中心だったセンター試験に比べるとレベルは高くなりますので、これからは学習の集中度を高め、勉強時間あたりの密度を上げていきましょう。

出願する大学の過去問題は、2~3年分はチェックしたいところです。特に各科目の頻出分野は、参考書や問題集を使って繰り返し復習します。また、出題方式がセンター試験の「選択式」から「記述式」に変わるので、頭を切り換えることも重要です。問題を見たら頭の中で答えを考えるだけでなく、必ず手を動かして解答のプロセスを表現するクセをつけましょう。

英語・国語など、文章で説明する論述問題では、丁寧で読みやすい文字を書くことを心掛けましょう。特に2次試験で小論文が出題される大学の場合には、採点者に熱意が伝わるように心がけつつ、論理的な文章を書く練習を十分に行うことも大切です

前日まで着実に準備し、試験日を万全の状態で迎えよう

各大学の入試要項には、2次試験実施に関する注意事項が細かく記されています。親子でよく読んで、「当日までに準備しておくこと」や「当日に注意すること」を確認しておきましょう。特に試験会場に持ち込める物、試験中に机上における物は、厳しく制限されているので、間際になって慌てないよう、早めに準備しておくことをおすすめします。

前日までに試験会場の下見を必ず済ませておきましょう。当日と同じ時間の交通機関を利用してルートと所要時間をチェック。できれば、大学構内の試験会場(建物)も確認しましょう。また、試験そのものについても、一度本番当日と同時刻に起きて、模擬試験などを利用してシミュレーションしておくと安心です。

大切なのは、必要な持ち物の用意やルートの確認なども、できるだけ受験生本人が主導して行うこと。たとえ勉強以外のことであっても、保護者に任せきりにするのは禁物です。「自分の将来を自分で拓くんだ」という強い自覚を本人にもたせ、保護者の方は側面からサポートする役に徹しましょう。


入学までのスケジュールを立てて計画的に。お金の準備も大切

入学までに準備すべきことも確認しておきましょう。まず出願する大学・学部を決めたら、受験日、出願手続日、入学金・授業料の支払締切日などの日程をしっかりチェックして、スケジュールを立てましょう。いつでも見られるように大きめのカレンダーを用意し、大学別に色分けして書き込むのがおすすめ。必要なときにすぐに確認したり、調整したりできるように工夫しましょう。

受験旅行の手配は早めに行いましょう。宿泊先は、なるべく大学に近い立地を選ぶのが大原則。市街地にある大学なら、なるべく徒歩圏の範囲でホテルを選びたいところです。電車やバス利用でも、できるだけ近いほうが雨、雪など突発的なトラブルに見舞われても対処できます。この時期には、お得な「受験パック」を用意したり、学習室など勉強できる環境を整えたりするホテルもあるので、問い合わせてみるといいでしょう。

私立大学の中には、入学金の支払締切日が国公立大学2次試験の前に設定されている大学もあります。交通費や宿泊費といった受験旅行のお金と一緒に、早めに準備しておきましょう。また、大学独自で実施している奨学金は、たいていの場合、入学手続のときに申込受付が始まります。奨学金の受給を考えている人は、資料を取り寄せるなど申込の準備をしましょう。

参照
http://allabout.co.jp/gm/gc/438598/