第1文型主語+動詞)の英文を書く練習をします。


動詞で文型(英文の構造)が決まる

英文で最も重要な要素は動詞です。

どの動詞を選択するかによって、文型(英文の構造)が決まってしまいます。

第1文型の英文をつくる動詞は限られています。
言い換えると、ある種類の動詞によって、英文が第1文型に決まってしまうのです。


第1文型の英文を作る動詞

英語の動詞は、他動詞(必ず動詞の後に目的語が必要な動詞)と自動詞(後に目的語が不要な動詞)に分かれます。

自動詞の中でも、目的語を必要としないだけでなく補語も必要としない動詞を完全自動詞といいます。

1、動作
を表す動詞
例:walk(歩く),run(走る),swim(泳ぐ),go(行く),come(来る),stand(立つ),sit(すわる),sleep(眠る),talk(話す),cry(泣く),work(働く),live(住む),begin(始まる),cook(料理する),

2、「いるある」と訳すときのbe動詞

が、おもな完全自動詞であり、
第1文型
の英文(主語動詞、または主語動詞+単なる修飾語句
を作る動詞です。


問題2(1) 私は今朝バス停まで走りました。

英文の基本構造は、主語+動詞+~です。

この問題では、主語は「私は」、動詞は「走りました」です。
英文は、I ran~で始まります。

動詞が完全自動詞のrun(過去形がran)なので、第1文型の英文になります。

第1文型の英文は、主語動詞のあとには、副詞・副詞句前置詞で始まる修飾語句しかくることはありません。

前置詞で始まる修飾語句の「バス停まで」=to the bus stopと、時を表す副詞句の「今朝」=this morningとが、主語+動詞のうしろに並びます。

I ran to the bus stop this morning.

注意:語順は、主語動詞場所を表す副詞句+を表す副詞句の順になるのが原則です。


正解
I ran to the bus stop this morning.


問題2(2) 私たちの学校には音楽室が2教室あります。

「~がいる」「~がある」を表すthere is ~, there are ~の文は、第1文型の英文です(「音楽室がそこにある」=A music room is there.が倒置によってThere is a music room.になったものがThere is ~の文の起源だから)。

正解
There are two music rooms in our school.

注意:同じ意味の英文を第3文型でも書くことができます。
Our school has two music rooms.


問題2(3) 外国に住むとき、私はあなたに覚えておいてほしいことが一つあります。

問題文が「あります」なので、書き出しはthere is~になります。

「ある」ものは「一つのこと」で、その「一つのこと」を修飾する「私は(が)あなたに覚えてほしい」を「一つのこと」のうしろに置くと考えます。

そして、時を表す修飾節として「外国に住むとき」を、文の前かうしろに置こうと決めます。

文の骨格…There is one thing
one thingをうしろから修飾する節…I want you to remember
時を表す修飾節…when you live in the foreign country

There is one thingと、you live in the foreign countryは第1文型ですが、I want you to rememberは、「want+人+to~=…に~してほしい」という構文で、第1文型ではありません。

注意:問題文の「外国に住む」には主語が明示してありませんが、英語の文には主語動詞が必要なので、意味から考えて自分で主語のyouを補う必要があります。


正解
There is one thing I want you to remember when you live in the foreign country.


まとめ
1、完全自動詞(動作を表す動詞+いるあるの意味のbe動詞)のときは、第1文型主語動詞副詞・副詞句前置詞で始まる副詞句)の英文になる。

2、語順は、主語動詞場所を表す副詞句+を表す副詞句になる。

3、英文には原則として主語動詞が必須だから、問題文に主語が明示していないときは自分で主語を補う必要がある。




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