この稿では、第2文型主語+動詞+補語)の英文を書く練習をします。


補語と、第2文型

I am a student.(私は生徒です。)、He looks young.(彼は若く見えます。)のように、I(私)=a student(生徒)、He(彼)=young(若い)の構造の英文で、A=BのうしろのBにある語のことを補語といいます。
補語になるのは、a studentのような名詞や、youngのような形容詞です。

そして、A=Bの構造をした英文が第2文型の英文です。

A=Bの英文で、うしろのB補語という。

A=Bの構造をした英文を第2文型という。


動詞で文型(英文の構造)が決まる

英文で最も重要な要素は動詞です。

どの動詞を選択するかによって、文型(英文の構造)が決まります。
第2文型も同様で、ある動詞を選ぶと第2文型の英文だと確定します。


第2文型の英文を作る動詞

A=Bの、=のところにある動詞が第2文型をつくる動詞で、その種類は限られており、3つのグループに分類できます。

(1)「AはBである」のタイプ
be動詞(~である),look(みえる),keep(ままに保つ)

(2)「AがBになる」のタイプ
be動詞(~になる),become(~になる),come(~になる),get(~になる),make(~になる),turn(~になる)

(3)「AがBと感じられる」のタイプ
feel(感じられる),smell(においがする),sound(聞こえる),taste(味がする)

上記3種類の、補語が必要な自動詞不完全自動詞といいます。

例文:
(1)
He looks tired. 彼は疲れているようにみえる。
(2)
She became a teacher. 彼女は先生になった。
My dream will come true. 私の夢は実現するだろう。
(3)
The story sounds strange. その話は奇妙に聞こえる。
It tastes good. それはいい味だ。


問題3(1) 彼女は親切にみえます。

英語の骨格である主語と動詞を決めます。
She(彼女は)が主語、looks(みえます)が動詞です。

動詞がlook(みえる)だから、She(A)looks(=)kind(B)の第2文型の英文になります。

注意:lookは、look atで「~を見る」、look likeで「~のようにみえる」の意味になります。


正解
She looks kind.



問題3(2) 富士山は日本で一番美しい山の一つです。

主語はMt. Fuji(富士山は)、動詞はis(です)の、第2文型の英文になります。
「富士山=日本で一番美しい山の一つ」だから、one of the most beautiful mountains in Japan(日本で一番美しい山の一つ)が補語です。

注意:よく出題される表現の「もっとも~の一つ」は、「one of the 最上級 + 複数形」だと覚えておかないといけません。

注意:be動詞は、「いる・ある」の意味のときは第1文型、「~である」と「~になる」の意味のときは第2文型の英文になります。


正解
Mt. Fuji is one of the most beautiful mountains in Japan.



問題3(3) 英語を学ぶ最もよい方法は英語が話されている国へ行くことです。

主語はthe best way(最もよい方法は)、動詞はis(です)であり、補語がto go(行くことだ)と決めます。

(英語を学ぶ)最もよい方法は~です行くこと(英語が話されている国へ)の構造になります。

The best way to learn English+…不定詞でway(方法)を修飾
is
to go to the countries where it is spoken…前置詞to(~へ)を使った場所を表す副詞句to the countriesでto go(行くこと)を修飾

注意:the countries where it is spokenは、関係副詞whereが導く節where it is spokenが名詞のthe countriesを修飾しています。


正解
The best way to learn English is to go to the countries where it is spoken.



まとめ
1、不完全自動詞補語をとる動詞で、~だ~になるの意味のbe動詞をふくむ)のときは、第2文型主語動詞補語)の英文になる。

2、第2文型の英文はA=Bの構造をしており、=の部分にあたる動詞が不完全自動詞で、Bの部分にある名詞形容詞補語である。


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