光学顕微鏡には、接眼レンズが1個で片目で観察する顕微鏡(ステージ上下式と鏡筒上下式の2種類、この稿では双眼実体顕微鏡ではないほうの顕微鏡を「ふつうの顕微鏡」と表記することにします)と、接眼レンズが2個あって両目で観察する双眼実体顕微鏡とがあります。
この稿では、双眼実体顕微鏡を取り上げます。

双眼実体顕微鏡の特徴・利点
双眼実体顕微鏡には次のような特徴があります。
(1)20~40倍の倍率で観察するのに適しています(ふつうの顕微鏡は40~600倍程度)。
(2)ルーペと同様に、観察物にあたって反射した光をレンズで拡大して観察しているので、ものを立体のままで観察できます(ふつうの顕微鏡は、透過する光で観察物を見るので、光が通りぬける薄さのプレパラートに加工しないと観察できません)。
(3)両眼で観察するので、観察物を厚みのあるまま立体的に見ることができます。
(4)本体内のプリズムで正立の像(上下左右がそのまま)になるので、観察物を上下左右そのままで観察できます(ふつうの顕微鏡は対物レンズで上下左右が逆になった倒立の像を見るので、上下左右が反対に見えています)。
(5)自然光が弱い場所でも光をあてて見ることができます。
双眼実体顕微鏡の各部の名称
接眼レンズ
視度調節リング
接眼鏡筒
粗動ねじ
微動ねじ(「調節ねじ」と表記する本もある)
対物レンズ
クリップ
ステージ
双眼実体顕微鏡の使い方
次のような順序で操作します(本によって、少しちがいがあります)。
1、ステージの白と黒の面のうち、観察物を観察しやすい面を選択します。
2、視野が明るくなるように光を採りいれます。自然光で不十分なときは照明装置を使い、ステージの中央が明るくなるようにします。
3、観察物をステージにのせます。
4、接眼レンズから少し眼を離して両眼で覗き、接眼鏡筒を動かして、左右の接眼レンズを目の幅に調節して、視野が1つに重なるようにします。
5、粗動ねじをゆるめて、両眼でおよそのピントを合わせます。
6、右眼で覗きながら、微動ねじでピントを合わせます。
7、左眼で覗きながら、視度調節リングをまわしてピントを合わせます。
※「接眼レンズを目の幅に調節して、視野が1つに重なるようにする」操作については、「ピントを合わせる前にする」と書かれた本と「ピントを合わせた後にする」と書かれた本とがあります。
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双眼実体顕微鏡の特徴・利点
双眼実体顕微鏡には次のような特徴があります。
(1)20~40倍の倍率で観察するのに適しています(ふつうの顕微鏡は40~600倍程度)。
(2)ルーペと同様に、観察物にあたって反射した光をレンズで拡大して観察しているので、ものを立体のままで観察できます(ふつうの顕微鏡は、透過する光で観察物を見るので、光が通りぬける薄さのプレパラートに加工しないと観察できません)。
(3)両眼で観察するので、観察物を厚みのあるまま立体的に見ることができます。
(4)本体内のプリズムで正立の像(上下左右がそのまま)になるので、観察物を上下左右そのままで観察できます(ふつうの顕微鏡は対物レンズで上下左右が逆になった倒立の像を見るので、上下左右が反対に見えています)。
(5)自然光が弱い場所でも光をあてて見ることができます。
双眼実体顕微鏡の各部の名称

視度調節リング
接眼鏡筒
粗動ねじ
微動ねじ(「調節ねじ」と表記する本もある)
対物レンズ
クリップ
ステージ
双眼実体顕微鏡の使い方
次のような順序で操作します(本によって、少しちがいがあります)。
1、ステージの白と黒の面のうち、観察物を観察しやすい面を選択します。
2、視野が明るくなるように光を採りいれます。自然光で不十分なときは照明装置を使い、ステージの中央が明るくなるようにします。
3、観察物をステージにのせます。
4、接眼レンズから少し眼を離して両眼で覗き、接眼鏡筒を動かして、左右の接眼レンズを目の幅に調節して、視野が1つに重なるようにします。
5、粗動ねじをゆるめて、両眼でおよそのピントを合わせます。
6、右眼で覗きながら、微動ねじでピントを合わせます。
7、左眼で覗きながら、視度調節リングをまわしてピントを合わせます。
※「接眼レンズを目の幅に調節して、視野が1つに重なるようにする」操作については、「ピントを合わせる前にする」と書かれた本と「ピントを合わせた後にする」と書かれた本とがあります。
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