まずは大学別のTOEICの平均スコアについて書きます。
主要大学をスコア上位順にランキング化しました。
平均スコア | 大学名 (学部・学科名) |
---|---|
865点 | 上智大学外国語学部英語学科 |
856点 | 上智大学比較文化学部 |
823点 | 一橋大学大学院法学研究科・法科大学院合格者 |
800点 | 東京大学院生(文系) |
752点 | 東京大学(文3) |
719点 | 東京外国語大学 |
703点 | 東京大学院生(理系) |
694点 | 一橋大学 |
690点 | 京都大学(生協主催) |
688点 | 東京大学(学部) |
640点 | 東京工業大学 |
634点 | 獨協大学外国語学部英語学科 |
569点 | 立教大学 |
550点 | 奈良女子大学 |
544点 | 千葉大学法経学部 |
524点 | 金沢大学 |
503点 | 東京農工大学 |
472点 | 広島大学 |
458点 | 埼玉大学 |
414点 | 山口大学 |
381点 | 日本大学文理学部英文学科 |
1.TOEICの点数アップにはTOEIC対策が必須。
この学校別の点数をみてどう思うでしょうか?意外に低いなと思われた方も多いんではないでしょうか。たしかに東大の理系の平均点が703点というのは驚きですね。東大については分かりませんが、多くの国立大学ではTOEIC受験を必須としているようで、それが点数に影響しているのかもしれません。
要するに、受験者全員が勉強してTOEICに臨んでいるわけではないということですね。彼らなら勉強して受験すればけっこういい点数とれると思います。逆に東大生でも対策をしなければ、600点台を取る人もいるってことですね。
2.英語力は勉強の持続が大事。
一橋大学法科大学院合格者平均
- 未修者:784点
- 既修者:749点
あたりまえですが、上の結果に表れています。一橋大学の法科大学院の既履修者の平均点と未履修者の平均点を見てください。既履修者の平均点が未履修者の平均点よりも低いという結果になっています。どちらも合格者の平均点なので同じレベルのはずですが、大学院で2~4年勉強しないだけでこんなにも差が出るようです。やはり英語は勉強を続けなければ、落ちるわけです。
3.英語が本当にできる人はTOEICでも簡単に高得点をゲット。
一方、上智の平均点は他と比べてずば抜けて高いです。上智の外英では授業はすべて英語で行われているようでもちろんその影響もあると思います。しかし、一番の理由は帰国子女の多さです。英語学科に限らず、外国語学科、学校全体で帰国子女を受け入れているので、それが少なからず影響しています。
4.大学では英語力は伸びない。
また、ほとんどの学校ではTOEIC IP のテスト結果を公表しないようにしているようです。理由は、低すぎて公表することにメリットがないから、だそうです。そこで、高校生と大学生の平均点を比較してみます。
・高校生(31,710人)の平均スコア
410点(Listening 241点 Reading 169点)
・大学生(352,635人)の平均スコア
445点(Listening 249点 Reading 196点)
たしかに、高校生と大学生の平均点にほとんど差はありません。しかもこの程度の差ということは約半数の大学は、高校生の平均点を下回っているということです。
TOEICは就活で必須の試験であり、就活をする大学生ならほ殆どが受けている試験です。
やはりTOEICでも大学間のレベル差は如実に表れており、東大などは平均でも凄い点数です。