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カテゴリ:【教科別学習】 > 国語

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「国語の分野別学習目次」へようこそ!

主に中学・高校受験受験を考えている小学生・中学生を対象とした国語の学習を助けるためのページです。
「国語が苦手で困っている」といった小学生・中学生・高校生の方や、保護者の方にとって最善の解決策となるサイトを目指しています。
各単元をクリックすると記事を読むことが出来ます。


 小・中 読解 国語の読解問題を正解に導く公式
 小・中 読解 国語の読解問題を解くために必要な技術(1)
 小・中 読解 国語の読解問題を解く技術(2) 本文の読み取り方
 小・中 読解 国語の読解問題を解く技術(3) 問いの文の読み取り方

 小・中 文法 敬語の問題 簡単な解き方

 小・中 作文 良い読書感想文、作文とはどんなもの?
 小・中 作文 作文の書き方(1)(原稿用紙に書くときのきまり)
 小・中 作文 作文の書き方(2)(作文についての2つの誤解)
 小・中 作文 作文の書き方(3)(簡単に、良い作文を書くコツ)

 小・中 漢字 漢字のトメとハネ
 小・中 漢字 大人でも間違える国語の熟語(同音異義語)
 小・中 漢字 入試頻出 形が似ているので読み誤りやすい漢字
 小・中 漢字 入試頻出 複数の読みがあるから出題される漢字
 小・中 漢字 漢字の一部が読めたら漢字は読める(漢字の9割以上は形声文字)
 小・中 漢字 部首の意味を考えたら正しい漢字が書ける
 小・中 漢字 訓読みの漢字と送りがな(+和語・漢語、音読み・訓読み)
 小・中 漢字 理由があって出題される漢字の書き取り問題

 小・中 故事成語(1) 他山の石(たざんのいし)
 小・中 故事成語(2) 出藍の誉れ(しゅつらんのほまれ)
 小・中 故事成語(3) 朝三暮四(ちょうさんぼし)
 小・中 故事成語(4) 推敲(すいこう)
 小・中 故事成語(5) 五十歩百歩(ごじっぽひゃっぽ)
 小・中 故事成語(6) 杞憂(きゆう)
 小・中 故事成語(7) 画竜点睛(がりょうてんせい)
 小・中 故事成語(8) 蟷螂の斧(とうろうのおの)
 小・中 故事成語(9) 玉石混交・玉石混淆(ぎょくせきこんこう)
 小・中 故事成語(10) 漁夫の利(ぎょふのり)
 小・中 故事成語(11) 蛍雪の功(けいせつのこう)

 中 文法 文節
 中 文法 主語・述語・修飾語・接続語・独立語
 中 文法 主語・述語・修飾語・接続語・独立語と主部・述部・修飾部・接続部・独立部
 中 文法 単語・連体修飾語・連用修飾語
 中 文法 連体修飾と連用修飾
 中 文法 国語文法はこれだけで(品詞分類編)
 中 文法 品詞(中学国語文法の要点をA4用紙1枚で)
 中 文法 名詞 名詞の見つけ方
 中 文法 代名詞 代名詞の見つけ方
 中 文法 動詞・形容詞・形容動詞
 中 文法 国語文法の活用表と語幹・活用語尾
 中 文法 活用形の連体形はどんな語に続くか
 中 文法 動詞の音便(おんびん)
 中 文法 連体詞 連体詞の見つけ方
 中 文法 副詞 副詞の見つけ方
 中 文法 接続詞
 中 文法 助詞
 中 文法 助動詞「れる」「られる」と可能動詞、そして『ら抜き言葉』
 中 文法 「の」の識別
 中 文法 「ない」の識別
 中 文法 「だ」の識別
 中 文法 「で」の識別

 中 古文の基礎
 中 古文を読もう・1 『北越雪譜』
 中 古文を読もう・2 『醒酔笑』
 中 古文を読もう・3 『九州の道の記』
 中 古文を読もう・4 『道行きぶり』
 中 古文を読もう・5 『伊曾保物語』
 中 古文を読もう・6 『浮世物語』
 中 古文を読もう・7 『花月草紙』
 中 古文を読もう・8 『日本永代蔵』
 中 古文を読もう・9 『古今著聞集』
 中 古文を読もう・10 『十訓抄(じっきんしょう)』
 中 古文を読もう・11 平成23年度文理学科
 中 古文を読もう・12 『今昔物語集』
 中 古文を読もう・13 『玉勝間』
 中 古文を読もう・14 『耳嚢』
 中 古文を読もう・15 上田秋成『胆大小心録』
 中 古文を読もう・16 無住(むじゅう)『沙石集(しゃせきしゅう)』

 中 高校入試 国語(1) 【漢字・対義語・四字熟語】
 中 高校入試 国語(2) 【動詞・形容詞・形容動詞】
 中 高校入試 国語(3) 【詩・短歌・俳句・漢文・古文】
 中 高校入試 国語(4) 【文学史】
 中 高校入試 国語(5) 【表現技法】

 中 中学生の小論文(1) 模範答案例

 中・高 作文・小論文 作文・小論文で接続詞を上手に使う
 中・高 作文・小論文 小論文で使う言葉 少子化・少子高齢化・高齢化社会・高齢社会

 高 小論文 大学入試の小論文(1)(基礎入門編)
 高 小論文 大学入試の小論文(2)(時間配分)
 高 小論文 大学入試の小論文(3)(小論文は「3」で簡単に書ける)
 高 小論文 大学入試 AO入試・推薦入試(1) 志願理由書
 高 小論文 大学入試 AO入試・推薦入試(2) 自己推薦書・自己アピール
 高 小論文 大学入試 AO入試・推薦入試(3) 志望動機


参照サイト様働きアリ
大阪で20年以上に渡って中学、高校入試の指導を行ってこられた学習塾の先生による学習サイトを参考にしています。
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AO入試・推薦入試、特に指定校推薦入試では、志望動機を書くことが多い。以下は文章構成の1例である。


志望動機

書出し

私は読書が好きで、編集者として、あるいは創作者として、職業として文学に携わりたいという強い希望を持っている。

その専攻分野を志望する理由

現代は混迷の時代だと言われ、文学の世界も例外ではない。『***』のように、ウエブ上からベストセラーが生まれ、また、『***』など、一世を風靡した文芸誌で姿を消したものも少なくない。
しかし、私は他の文化や芸術と同様に、文学もまた不滅のものであろうと確信している。私が、面白い文学作品を通して人間というものの不思議さや崇高さに心を奪われたように、これからも人類が生き続ける限り、文学は人間を鼓舞し、勇気づけ、成長させるであろう。私はその世界で貢献したい。

なぜ、その大学、その学部でないといけないのかを、しっかりと調べて書く

**大学**学部は、まさに私の夢の実現に最適の学部であると確信している。過去、文芸や出版、メディアの世界に数多の人材を輩出してきた伝統の力に期待するところも大だが、実作から編集や各種メディアの制作にわたって幅広く学べる六つの新しい「論系」の魅力に強く心を惹かれている。中でも「文芸・ジャーナリズム論系」の文芸創作プログラムや編集・ジャーナリズムプログラムを深く学び、学友と切磋琢磨することで、私の夢を実現したい。

まとめ

私は中高の六年間、**部に籍を置いた。自分なりに頑張ったつもりだが最後までレギュラーにはなれなかった。また、生徒会の役員に当選したものの、仕事ができない挫折感も味わった。しかし、本当に充実した六年間であったと胸を張ることができる。それは、いつも良書が私の友であり、私を勇気づけてくれたからだ。今度は、私が文学の世界に献身し、良書を生み出すことで社会に貢献したいと考えている。



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大学入試、AO入試・推薦入試では、志願理由書とともにに自己推薦書・自己アピールを提出することが多い。以下は文章構成の1例である。


受験番号    ****

「自己アピールできるもの」について、これまでの体験をもとにあなた自身をアピールしてください。


書き出し

私の唯一のアピールポイントは「元気」である。


第1段落

まず、体力では誰にも負けない。
地元の公立小学校、中学校、高校を通じて12年間、ずっと無遅刻・無欠席を通してきた。風邪をひいたことさえない。


第2段落

次に何にでもチャレンジする積極性である。
3歳の時から水泳、5歳からピアノ、6歳から書道を習い始め、どれも最後まで頑張り通した。中学生になってからは華道、茶道も習い始めた。また中学校では3年間吹奏楽部に所属し、高校ではソフトボール部で高3の最後の試合で引退するまでレギュラーを通した。さらに高校では2年生まで運動委員として体育祭運営の重責を担い、3年生のときは学級委員としてクラスのリーダーとしての役割を全うした。


第3段落

しかし一番誇れるのは、チャレンジした全てのことを最後までやり通す持続力である。例えば水泳は9年間、ピアノは7年間、引退するまで一度も休まなかった。クラブ活動も最後の大会、試合まで全力を尽くした。書道は現在も続けており、今年6月には****一般の部で十段に合格することができた。師範まであと一歩、必ず最高位まで到達したいと思っているしその自信もある。


まとめ

私には、興味を持ったことに積極的に挑戦し、始めたことは最後までやり通す、誰にも負けない元気がある。大学生になっても、あらゆることに挑戦し、達成できるまで頑張り抜きたい。


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大学入試の中でも、AO入試・推薦入試では、志願理由書を提出することが多い。文章構成の1例を示したい。


志願理由書
 
志望課程(系)・募集区分
****課程
一般・帰国生徒

氏名 ****
 
志願理由、入学後の目標などを書いてください。
(注)インク又はボールペンを使用し、横書きで記入してください。欄外には記入しないでください。

 

構成例

書き出し

私は一生の職業として、インテリア・コーディネーターを希望している。それは、自分の最も得意で好きな分野を一番生かせる職業であるからだ。
 
自分の体験

両親の話によると、幼い頃の私は、誕生日にもらった色鉛筆で1日中絵や模様を描いてさえいれば機嫌のよい少女であったそうだ。小・中学校で最も好きな科目も美術だった。今でもはっきりと覚えているのは中学校3年の美術の授業で「理想の部屋」という課題で一点透視図法を学んだ時のことだ。自分の理想の部屋を自由に描く、部屋の中を好みの色、家具、生活用品で満たせる楽しさに、わくわくしながら深夜まで課題に没頭した。高校生になってインテリア・コーディネーターという職業があることを知り、まさに私に適した仕事であると確信した。夢を実現するために、美術科の先生のアドバイスでデッサンも学び始め、毎週課題に取組んでいる。
 
将来の希望

しかし、大学入試を前にして、私の夢はさらに膨らんでいる。一生を捧げる職業として考えたとき、他の人にはできない仕事をしたいのだ。まず、日本の伝統とインテリア・コーディネートとの融合を追求したい。私は6歳から書道を始め、今、段位は10段をいただいている。また中学校の選択授業で華道、茶道を学び、大きな感銘を受けた。わが国の伝統文化に魅力を感じる私の目から見ると、この職業に携わる人があまりにも目を西欧に向けすぎているように思う。西欧の進んだ点には充分目配りした上で、日本人でなければできないデザインを私は追求したい。例えば木材の木目の素晴らしさをいかに室内に生かすかといった視点にも大いに興味がある。
 
入学後の目標

しかし、現実の私はあまりにも無知で無力だと痛感する。木材を生かすと言うのは簡単であるが、わが国の林業の現状、地球の環境破壊さえもたらしていると非難される熱帯林での建築資材の乱伐採には何らの解決策も提示できない。また、室内装飾は建物全体の一部であるのに、建物の設計や建築学に関しては何の知識も持っていない。さらに都市の一部としての建築という視野、伝統建築物の工学的価値、室内意匠と他分野のデザインとの相関性や相違についても、語るべき理論は何もない。
造形に関する基礎的なスキルを広く身につけ、さらに幅広い視野を習得する中で、自分の資質を伸ばせる分野を深く専門的に学びたい。積極的に課題制作に取組み、自分の専門的能力を限界まで伸ばしたい。
だからこそ、私は****大学の****課程で学びたいのだ。私が学びたいもの、学ばなければならないものの全てがそこにあるからである。


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大学入試の小論文(基礎入門編)大学入試の小論文(時間配分)の続きです。

何をするときでも、『型』を決めておけば非常に楽です。
よく例にあげられるのが打席でのイチローの所作(しょさ)。右手でバットを上げて投手と正対して左手でユニフォームの右肩をたぐっての、あれです。『型』が決まっているから、逆にどんな状況、いかなる投球にも対応できる。

小論文で私の提案したいのが、「3」で型を決めてしまう方法です。

小論文は3種類

1、「~について述べよ」の『作文タイプ
2、問題の長文や英文を要約した後で持論を書く『課題文タイプ
3、グラフや資料を検討した後で自論を述べる『図表タイプ

評価対象は3つの能力

小論文で判定される学力は、読解力考察力表現力の3つです。
受験生は、小論文といえば表現力を判定されるものと思いがちですが、その先入観を払拭してください。

一番得点を左右するのは読解力です。
問題作成者の要求を無視した答案は、どれだけすぐれた内容であっても零点です。問いの文章をいかに正確に読み取るか、国語以上に「文章読解力」が要求されます。

小論文も学力試験です。考察力が重視されるのは当然です。
小論文の場合、考察力を発揮できるかどうかは準備で決まります。普段の準備と、試験時間内の小論文を書き始めるまでの準備が考察力となって表われます。

表現力の重要性は3分の1でしかありません。
しかし、表現力は、スポーツでいえば試合や演技のようなものです。形として外に表われるのは表現力だけなので、やはり磨きをかけておかなければなりません。
試合ですから、いかなる状況の、どんな相手の変化にも対応できないと負けてしまいます。現場での応用力が試されるわけですが、応用力は堅めあげた『型』がないと発揮できないのです。
この稿は、その、表現する際の「型」について述べようとするものです。

時間配分は3分割

1、問題読解
2、書く内容を頭から掘り起こしメモに書き出す
3、文章化する
時間配分については、こちら

小論文の構成単位は3つ

1、序論
2、本論
3、結論

量的には、序論は全体の10~15%、本論は70~80%、結論は10~15%が目安です。

序論で問題を提起し、本論で自論を述べ、結論で発展・普遍化します。


序論・本論・結論をさらに3分割する

序論の内容は3つ


まず、問題文の内容を概観します。
次に、問題文の主張にふれます。
3つ目に、自分自身に対して問題を提起します。

本論は3部構成で

例1過去・現代・未来展望型

1、自分の過去の経験を書く
2、自分の現在の状況を述べる
3、過去の反省、現状認識を踏まえ、将来の展望を論として主張する

例2現状・原因・対策

1、ある現象の現状を述べる
2、その現象の原因を考察する
3、原因を除去し現状を改善するための対策を提案する

例3攻撃・反撃・喧嘩仲裁

1、強い主張のA案について述べる
2、A案を批判するB案について書く
3、A案、B案の長短についてふれた後、その上をいくC案を提示する

(AもBもどちらももっともだ、では喧嘩は終わりません。どっちもまちがっている、では収拾がつかなくなります。Aの言い分もわかる、Bの言うことももっともだ、だったらAとBをふまえたCでどうだ、これならどちらも納得するだろう、が喧嘩仲裁の理想型です。)

例3のバリエーション:プラス・マイナス・判定の後上乗せ

1、ある事象のプラス面を述べる
2、その事象のマイナス面について書く
3、プラス面とマイナス面を比較考量し、自分の評価を下してさらに自論を展開する
(単なる折衷、いいとこどりは「論」とは言えません。自分の主張、上乗せがいります。)

本論の3部構成をさらに3つの構成単位で

例えば、上の分類の例2:現状・原因・対策型の本論を書くとき、さらにそれぞれを3つに細分することにこだわると随分気が楽になります。

一例として、小論文の題名が『少子化』であったとしましょう。

まず、現状の分析として、3つの事例をあげられないか、考えます。
1、出生率を取りあげて数字で説明する
2、消費支出の減少など経済に影響を与えていることを述べる
3、高齢社会を迎えるにあたって福祉面への危惧を記述する

現状の分析例が1つや2つでは心許ない。逆に、4つも5つも思いつくのは大変だし、後で論をまとめる際に苦労します。
3つくらいなら、なんとか脳裏に浮かびあがってくるような気がしてきませんか。

次に、少子化の原因として3つ、考えます。
1、結婚年齢の上昇
2、女性の社会進出
3、経済の低迷

3つくらいは、やはりすぐに頭に浮かんできます。

最後に対策を3つ、提案します。

1、男性にも積極的に育児休暇
2、保育施設の拡充
3、扶養手当などの国の施策

これも、3つだとなんとかなりそうです。

注意すべきは論証力です。
小論文における表現力とは、筋道のたった論理を貫く能力です。論証過程説得力がないと小論文としては失格です。書こうとする内容を羅列する際に、相互に関連性がないといけません。
対策を述べるときに、現状分析で述べたことや、原因として考察した内容と、対策として提案する事項の間に論理のつながりがないと説得力は生まれません。

論理の連続性の維持を意識した上で、3つを目標に、書くべき内容を思いつけばよいのです。
3つは必要」、「3つもあれば充分」、そう思ったらすんなりと『型』が決まり、安心感が湧いてきませんか。

結論も3部構成で

1、本論の内容を敷衍し簡単にまとめます
2、本論の結論を再主張します
3、最後に普遍化、一般化をめざします

上の「少子化」の例だと、
1、少子化はかくかくかような問題点を含んでいる
2、その対策としてこのようなものが有効である
3、しかし、「その背後には、女性だけに育児の全責任を背負わせてきた日本社会の問題点がひそんでいる。真の男女同権意識の実現こそが、実は少子化対策の根本的な解決に直結するのである。」と、社会一般、意識全般の問題として普遍化、一般化する



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大学入試小論文の基礎が一応わかったとして、次に大切なことは、小論文を実際に書き、小論文作成のコツをつかむことです。
その際、どう時間配分をしたらよいかを、まず知っておかなければなりません。

世の中のすべての勝負は、戦う前の準備で既に帰趨が決しているというのが私の確信です。入試も例外ではありません。
小論文も、書き始める前の準備で勝ち負けが決まってしまいます。

そのことも含めて、私は、小論文の指導者の中では湯浅俊夫さんの考え方に強く共感しています。
今日は、旺文社刊『MY SELECT 合格小論文の書き方』(湯浅俊夫著)、旺文社刊『MY SELECT 書ける小論文図解ノート』(湯浅俊夫著)を参考に、小論文を書くときの時間の目安について書いてみます。

但し、湯浅さんは、実際の小論文作成と見直しには90分中30分で充分だというのが持論です。私は臆病なので、もうちょっと準備は短くして、実際に小論文を書くのに時間を残しておくように、塾生には指導しています。
以下は、私の修正バージョンです。


試験時間90分、字数800字の小論文を書くときの時間の目安

20分:問題読解
15分:アイディア(書くための資料)を耕す
15分:設計図(アウトライン)を書き出す
30分:原稿用紙に文章化する
10分:読み直し、点検・推敲する


さらに詳述します。


最初の20分:問題読解

問題文を読み、設問の要求を正確につかむ

1、最後まで根気よく問題文を読む、結論が最重要である
2、設問の一言一句を見逃さない
3、設問を念頭に、問題文本文の構成をつかみ、分解・明示する


2番目の15分:アイディアを耕す

問題文の主張のプラス面とマイナス面、自分の主張のプラス面とマイナス面について、頭の中の資料を集め、整理する

1、自分の過去・現在・未来について、記憶を探り、使える資料を書き出す
2、白紙の中央の楕円にテーマを書き、テーマから放射状に線を書き、テーマから連想される事項を周囲に書いていく


3番目の15分:小論文の骨子・構成のアウトライン(設計図)を書き出す

1、序論・本論・結論の3部構成にし、設計図をメモする
2、問題文本文をふまえ、序論で問題を提起する
3、本論も3部構成にする(例:ある事柄のプラス面・マイナス面・比較と評価、私自身の過去・現在・これから、ある事象の現状・その原因・対策)
4、結論でまとめ、抽象化する


4番目の30分:原稿用紙に文章化していく

1、400字を15分で書く


最後の10分:読み直し、点検・推敲をする

1、文章のねじれや誤字・脱字を点検する



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今日は、『ほんとはやさしい小論文』を参考書に、小論文を書く人が最初に知っておかないといけない必須事項をまとめてみました。
以下のことだけ知っていたら、小論文の基礎の必要で十分な事項が理解できたと思っていただいて大丈夫です。


1、正しい文章の書き方
 
(1)主語と述語のねじれのない文を書く
(2)1文を短くする
(3)です・ます体(敬体)と、だ・である体(常体)を混在させない
(4)話し言葉・略語を使用してはいけない
(5)接続詞(例:まず、次に、さらに)を上手に活用する
(6)縦書き原稿では漢数字を使う

2、小論文とは何か

(1)要求されるのは、読解力考察力表現力であり、3つそろって初めて合格ラインに達する
(2)まず問題文本文の要旨をまとめ、次に意見を述べるのが小論文である

3、本文要旨のまとめ方

(1)「べき」、「しなければならない」等の著者の強調語を手がかりにする
(2)「思う」、「考える」等の筆者の主張を示す語があればその場所が要旨である
(3)筆者の主張する、「テーマ」「問題点」「結論・対策」の順にまとめていく

4、論の組み立て方

(1)冒頭で問題を提起する
(2)まず具体的な自分の経験を書く
(3)イエスかノーか肯定か否定かを選択して立論する、これがないと小論文とはいえない
(4)自分の意見と対立する意見に先にふれておくと反論を封じ込めることができる
(5)反対意見を部分的に肯定後、結論を述べると説得力が増す

5、出題のパターン別書き方

A、作文タイプ(~について述べよの型)

(1)問題提起の形でテーマをとりあげる
(2)提起した問題の答を考える
(3)もちろんAだが、しかしBの形で論を述べる
(4)反対意見を部分的に肯定後、自分の結論を述べる   

B、課題文タイプ(長文を読んで要約した後で書く)

(1)テーマに関連する個人的な経験を考える
(2)経験に基づいて肯定・否定の両意見を考える
(3)もちろんAだが、しかしBの形で論を述べる
(4)反対意見を部分的に肯定後、自分の結論を述べる
   
C、図表タイプ(グラフや表を検討した後で書く)

(1)図表からテーマに関連する特徴を読み取り、問題を提起する
(2)図表の特徴に関連づけて意見を述べる
(3)対立意見を部分肯定した上で、自分の論を述べる
   
D、自己推薦書

(1)特別な能力、最も充実した経験を具体的に述べる
(2)経験がもたらした影響・自分の成長を次に述べる
(3)志望動機や入学後の希望でまとめる  



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題名にあげた、少子化少子高齢化高齢化社会高齢社会の意味を探る前に、まず、「子ども」と「高齢者」の範囲をはっきりさせておかないといけません。


子ども

子どもとは満18歳未満の人のことです。
1989年第44回国連総会で採択された「児童の権利に関する条約子どもの権利条約)」の定義を、一般に採用しています。

ただし、法律上は、子どもとされる年齢の範囲はばらばらです。

選挙権については、公職選挙法により20歳から選挙権を持つので、19歳までは子どもです。
また、結婚できる年齢は民法で男子は18歳、女子は16歳と決まっていますから、それまでは子どもなので結婚できません。
少年法では14歳から刑事処分が可能になるので、13歳までが罪を犯しても刑事罰を科せられない子どもだということになります。



高齢者

高齢者とは満65歳以上の人のことをいいます。
国連の世界保健機関(WHO) の定義を一般に採用しているようです。

高齢により働けなくなった人(定年退職者)や、高齢により働けなくなったことを理由に年金を受け取る資格ができた人を高齢者と考えることもできます。

わが国では、高年齢者雇用安定法で定年退職年齢を65歳に引き上げることを奨励しています(現状は60歳定年制が多い)。
また、年金(いわゆる老齢年金のこと、国民年金厚生年金など)は65歳から受け取ることができる制度に移行しました(これまでは厚生年金は60歳から受け取ることができていました)。



では、題名にあげた言葉の定義を述べていきます。


少子化

出生率(しゅっしょうりつ)の低下で、総人口に占める18歳未満の子どもの人口の割合が低下すること。


少子高齢化

出生率の低下と平均寿命の伸びが原因で、人口に占める65歳以上の高齢者の割合が増大し、18歳未満の子どもの数が65歳以上の高齢者よりも少なくなる現象をいいます。

少子化高齢化を組み合わせた慣用表現で、辞書に「少子化」「高齢化」は見出し語としてのっていますが、「少子高齢化」ではのっていないことのほうが多いようです。


高齢化社会

高齢化率(65歳以上の人口が総人口に占める割合)が7%をこえて、さらに増加の傾向にある社会のこと。

1956年の国際連合の報告書が、当時の欧米諸国の基準をもとに、65歳以上の人口が7%をこえた社会を「高齢化した」社会と定義したことから、この用語を用いるようになったとされています。


高齢社会

高齢化社会が進んで、高齢者の総人口に対する割合が14%以上になった社会を高齢社会といいます。

また、高齢化率が14%~21%の社会を高齢社会と呼び、さらに21%以上になった社会を超高齢社会ということがあります。


わが国は、1970年高齢化社会に、1994年高齢社会に、2007年超高齢社会になりました。


余談

国語の作文などでこれらの語を用いるときには、言葉の定義まで厳密に気にかける必要はありません。

しかし、社会科やあるいは小論文でこれらの言葉を使用するときは、上に述べた定義や数値を知った上で使いこなすことが求められます。

赤字や太字の部分は覚えておいたほうがよいでしょう。



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今日は、接続詞の実践的な活用法についてあれこれ書きたいと思います。接続助詞や副詞など、文法的には接続詞と区別されますが、文章を書くときには同じようなはたらきをする言葉にも言及するかもしれません。


使える接続詞、使えない接続詞

前の稿で羅列した接続詞を、作文・小論文で使ったほうがよい接続詞と、使ってはいけない接続詞に分類してみましょう。


使わないほうがよい接続詞

私が、使わないほうがよいと考える接続詞は2種類です。

1つ目は、幼児語、口語に属するもの。

例えば、中学生の作文を添削していて、2人に1人くらいの割合で書き直させるのは、「けど」です。「私は頑張った。けど、~」、あるいは「私は頑張ったけど、~」。
幼児語であって、作文に使うべきではない。せめて、「けれども」か、「が」、「だが」にしなさいと指導します。
(全然関係ありませんが、子どもたちは「すごく」もよく使います。幼い感じがする口語表現なので、使うと文全体の評価を下げます。)
この、幼稚くさいので使わないほうがよい接続詞として、順接の「では」(転換の「では」は使えます)、逆接の「けれど」「だけど」「でも」があります。

2つ目は、長すぎる接続詞です。

接続詞を使う長所の一つは、文章の歯切れやテンポががよくなり、話の筋道を理解しやすくなることです。長い接続詞はこの長所を殺してしまいますし、意味をぼやかしてしまうものさえあります。
指示語から派生した接続詞は長くなる傾向があり、あまり使わないほうが無難です。
順接の「それでは」「それなら」「それで」「そのために」、逆接の「それなのに」「それにもかかわらず」「それにしても」「それでも」、説明の「というのは」、転換の「それはさておき」「それはそうと」が、このグループに含まれます。

最後に、注意すべき接続詞に、「よって」、「したがって」、「ゆえに」、「かつ」があります。
数学の論述や小論文では積極的に使ったほうがよい接続詞ですが、作文に使うと、とってつけたような硬い感じがして、文章の自然さを損なってしまうように思います。


使える接続詞

以上の理由から、使える、使ったほうがよい接続詞をまとめると、次のようになります。

順接

それから・すると・そこで・だから・その結果・したがって・よって

逆接

しかし・けれども・だが・ところが

並立

そして・また・かつ

添加

しかも・さらに・そのうえ・それから

選択

それとも・あるいは・または

説明

ただし・もっとも・なお・ちなみに・つまり例えばなぜなら

転換

ところで・さて・では

小・中学生の作文・小論文を見て、「ちょっと下手だな」と感じてしまう例として、同じ接続詞の繰り返しがあります。特に、よくある、「そして」と「だから」の繰り返しは非常に危険です。文章全体がすこぶる幼稚に見えてしまいます。
使えるからといって、使いすぎると逆効果になります。

接続詞は、料理でいえば調味料、香辛料、うどんにかけた唐辛子、ラーメンの上にのったシナチクのようなものです。やや控えめに用いると料理全体が引き立ちますが、かけすぎると食えたものではありません。
ここにはこの接続詞しかないと思える接続詞を吟味して使うべきです。


使う接続詞を決めておく

プロの文筆家であればいろいろな接続詞を駆使して名文を書けるでしょうが、入試の作文や小論文ではそうはいきません。短い試験時間中に、あれこれ迷っている余裕などないからです。
そこで提案したいのが、あらかじめ使う接続詞を決めておくことです。いろいろな場面で使えて、使いまちがいの起こりにくい接続詞を自分自身で先に用意しておいて、このときはこれを使うと前もって決めておけば、文章を書くときに迷わなくてすみます。

順接

順接の接続詞を頻繁に使う必要性はあまりないのではないでしょうか。文章は本来、前の続きがあと、前の発展があとというように、「順接」が原則のはずです。

「それから・すると・そこで・だから・その結果・したがって・よって」などが使えると思っている程度でよいと思います。

逆接・・・しかし

使い勝手がよく、破綻する可能性が少ない。

並立・・・また

無難です。

添加・・・さらに

選択・・・または

語と語をつなぐときに使えるくらいで、文章の最初に使う接続詞ではありません。

説明・・・なおつまり・例えばなぜなら

説明の接続詞は、使えそうなものが多い。

転換・・・ところで

以上9個(「または」を除くと8個)が、厳選した「使い勝手のよい接続詞」です。

逆のことを言いたいときは「しかし」、同じ種類のものを並べるときは「また」、つけ加えるときは「さらに」、説明を加えるときは「なお」「つまり」「例えば」「なぜなら」、場面を転換するときは「ところで」、これくらいを使いこなせれば充分です。

大書して見える場所に張り出して、何か文章を書くたびに使いこなしておくと、接続詞をうまく使った上手な文章が書けるようになります。


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高校入試で、小論文が出題される学校があります大学入試でさえ、系統的に学ぶのは難しい小論文。中学生にとっては、さらに難物です。何をどう書けばよいのか?作文と小論文はどう違うのか?

そこで、まず、実際に中3生が書いた、模範的な小論文の例を示して、皆さんの参考にしていただければと思いました。
公立高校入試の直前、私の塾で小論文の添削指導をしました。提出された小論文の中で、私がほぼパーフェクトと評価した小論文です。

課題は、平成22年度大阪府公立高校入試で出題された題名のうちの一つです。


小論文の課題:『身近な人たちの言葉に感動した経験をもとに、「ことばの大切さ」という題で、あなたの考えを書きなさい。(600字程度で書くこと)』


答案

なぜ言葉が大切なのかと問われれば、多くの人々は、自分が考えたり、感じたりしたことを相手に伝えるには、言葉で話さなければ伝わらないからだと答えるだろう。確かに、言葉にしなければ伝わらないことはたくさんあると思う。しかし、言葉の大切さとは、それだけなのだろうか。
先日、学校で、普段は腕っぷしが強くて、先生の言うことなどあまり聞かないような友人が、担任の先生に対して、「ありがとう」と言っているのを見かけた。その友人は、顔を真っ赤にして、とても照れくさそうにしていて、いつもの友人からは想像できないような態度だった。しかし、僕はその時、これが本当の友人の姿なのだと自然と思うことができたのである。おそらく、担任の先生も、それが分かっていたから、やさしい笑顔で友人の言葉を受けとめていたのだと思う。
また、普段はお調子者の友人が、自分の将来の夢について話してくれたとき、とても真剣に話してくれた。僕も自然と友人の話に聞き入ることができた。
これらの体験を通して、自分が本当に伝えたいことを相手に伝えようとするとき、同時に自分らしさも相手に伝わることが分かった。
つまり、言葉は単に相手に何かを伝えるためのものではなく、自分らしさを知ってもらう意味でも大切なのである。言葉が伝えてくれるものは多い。そこに言葉の大切さがあるのである。
(586字)


私は、中学生の小論文としてはほぼ完璧だと評価したのですが、如何でしょうか?


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