入学時の偏差値が高い学校は、当然ながら大学合格実績もよい。しかし、中には生徒の学力を大きく伸ばし、入学時の偏差値に比べて高い大学合格実績をあげている学校もある。そういった学校は、難関校より入学のハードルが低い分、お買い得だといえる。
 
 大学通信が首都圏の319の学習塾の塾長・教室長に実施したアンケートで、「入学時の偏差値に比べ、大学合格実績が高い学校」について聞いた回答をまとめた。

r_141023-1vgaトップは4年連続で京華だ。同校は「面倒見が良い」ランキングでも1位で、高い評価を集めている。
 
 2位が青稜、以下、足立学園、城北、横浜隼人、淑徳、聖徳学園、世田谷学園と続いている。
 
 今年の大学合格実績を見ると、入学時の偏差値が高い学校も含まれているが、足立学園は東大に2人合格、城北は東大と京大合計で21人合格、攻玉社は東大に過去最高の21人、京大にも3人合格だ。淑徳は早慶上理(早稲田大、慶應義塾大、上智大、東京理科大)の一般入試合格者が10年前の10人から88人に伸びた。同じく横浜隼人はMARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)が10年前の41人から130人、東京成徳大は45人から187人に激増している。
 
 ただ、表を見ると、女子校は3校しか出てこない。教育関係者によれば、女子校に進学させたい保護者のニーズが、大学合格実績に集中しているわけではないからだという。部活動やしつけ、学校行事など、学校への期待はいろいろあり、女子校の場合、学力以外の点も求められていることの表れのようだ。



◆入学時の偏差値に比べ、大学合格実績が高い中高一貫校ランキング2014
1位「京華」80ポイント
2位「青稜」75ポイント
3位「足立学園」「城北」32ポイント
5位「横浜隼人」30ポイント
6位「淑徳」27ポイント
7位「聖徳学園」「世田谷学園」24ポイント
9位「駒込」「巣鴨」21ポイント